店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
また朝ドラ『エール』のお話になっちゃいますが、今週は、重たかった。戦争が泥沼化し敗戦にいたる時期でございます。演出もBGMを極力排し、あまり説明せず、静かな叙事的な描き方になっておりました。朝ドラでは珍しい演出でございました。
敗戦の後、復興の流れの中で、主人公の歌が大きな役割を果たすのですが、今後、それをどこまで描いてくれるのかなぁ? コロナの影響で脚本が数話削られておりますので、泣く泣くお蔵入りになったエピソードも有るのかも知れません。出演者のスケジュール確保などもありますので、まぁ仕方がないことなのでしょうけどね。
ここに来て、NHKの本気度を感じております。だいたい、朝ドラってのは中盤になると、セットが雑になる。撮影スケジュールが押してきたりとか予算の都合とかで、そのシワ寄せが一番来るのが中盤なのですよね。撮影の順番とシナリオの時間軸が大きく乖離しますので、出演者も混乱が出てくる時期。にも関わらず、ここに来て、更に力が入っているのでございます。
終戦後のセット、頑張ってますよねぇ。人も多く使っている。人が多い場面というのは撮影に時間が掛かるので、現場に余裕が無かったりすると少ない人数での省エネ撮影になっちゃったりしますが、まだまだ現場には余力が有るようでございます。コロナ騒ぎで一度リセットされているのが、むしろ良かったとも言えるのかも。
このドラマを魅力的にしている要素のひとつとして、ドラマ内の歌曲が「本物」であること。音楽ってのは権利関係がややこしいので、ドラマなどでは「似たような別の曲」で誤魔化すことが多いのですが、このドラマはモデルとなった「古関裕而」さんを大いにリスペクトし、頑張って権利交渉をして実際の曲を使っている。これは大いに評価したいと思います。
これはさ、また『なつぞら』の悪口になっちゃうけど、あのドラマには「宮崎駿」や「高畑勲」を彷彿とさせる登場人物がせっかく登場しているのに、実際の作品と関連づけてドラマを描くことが出来ず、「~のようなもの」がいっぱい出てきちゃった。もし日本人に馴染みのあるアニメ作品がそのまま出てきていれば、老若男女をワクワクさせるドラマになったはずなのですけどねぇ。