店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
今日の放送が、第19話「大津波」でございました。この第19話は、全26話の中で最も人気の有る回。モンスリーという敵役の女性の過去が紹介され、モンスリーというキャラクターにグッと人間味が増すのでございます。敵味方の戦いという様相から人間ドラマへと展開していく、その転換期の回でもございます。
ただ、内容が「大津波」。この回以外でも、このアニメには津波のシーンが何回か出てくる。その津波発生直前の演出が実に生々しく、どうしても東日本大震災とオーバラップしてしまう。かの震災以降は、各テレビ局は再放送には苦慮したでしょうねぇ。
監督の宮崎駿さんは、特にこの作品の大津波と震災とを絡めた言及はしていない感じですが、自身の作品が後々現実となったことに対して、深い責任を感じた作家がおりました。「小松左京」でございます。『日本沈没』で描いた都市破壊の様子が、20年後の阪神・淡路大震災で現実のものとなったからでございます。
小松左京さんはいたく責任を感じ、被災地にもよく訪れたそうでございます。小松左京さんをそこまで追い込んだのは、マスコミの「まるで日本沈没の様ですね」といった数々の言葉。小松さん、復興に尽力された後は燃え尽きたようにうつ病を発症し、筆を断ってしまわれます。2011年の東北大震災では、「もう少し長生きしてメッセージを送り続けたい」と言ってましたが、その2011年の7月に亡くなられております。
今、その小松左京さんの『復活の日』が、コロナ騒ぎを予言したかのように言い当てている事が話題となっております。もし小松さんが生きていらっしゃったら、またまた、責任を感じていたことでしょうねぇ。執筆者としての責任に自身を追い詰めてしまった小松左京さんに、ワタクシはこんな言葉をかけてあげたいですねぇ。