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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-09-10 【20歳未満で適用】

昨日、ドコモ口座、機能を完全に止めたと申しましたが、全然そうではなかったですね。間違えました。新規の口座登録を止めただけだとか。大丈夫かなぁ~? セブンペイの場合は、結局、白紙に戻すことになりましたからねぇ。この後も被害が発覚すると思いますし、この事件をネタにした新たな詐欺が生まれることも考えられますよ。

で、今日、気になったニュースが、少年法の年齢引き下げの話題。その議論が、依然、グズグズと決着が付いていないとか。結局、年齢引き下げはせず、「レイプ」「放火」「強盗」に関してのみ18才から成人扱いで実名報道するということに。故意の殺人に関しては16才から成人扱いというのは今まで通り。

罰するのではなく更正を優先させる、これが少年法の趣旨でございます。そのため、「少年」と扱われた場合、実名報道はされませんし、前科が付くこともない。いや、詳しいところは知りませんので、間違っていたらごめんなさい。「犯罪者のレッテルを貼らないことで、本人の更正を促す」ということでございます。

さぁて、ワタクシ、ここに大きな疑問を持っております。少年法が適用されますとね、確かに、「法律的には」犯罪者のレッテルを貼られずにすみますよ。しかし、しかし、にも関わらず、犯罪者のレッテルを貼る人達が必ず存在するのでございます。トナリキンジョ、でございますね。

法律で保護されていても、必ず、隣近所で話題になる。白い目で見られるようになる。そうなったら、秘かに更正とかそんなこと出来る状態じゃない。ただ、昔はまだ、逃げることが出来た。遠方に引っ越しをしてしまえば、まぁとりあえずリセットすることは可能でございました。それが今や、ネットによって大きく変わってきております。

法律で実名報道が控えられても、ネットでは犯人捜しが始まってしまう。氏名、住所が暴かれ、それがネット上に永遠に残る。少年法が後生大事に守っている「実名報道の容赦」なんて、もはや有名無実なのでございます。年齢をどうするかなんてのも不毛。ネットはたとえ小学生が相手でも、容赦なく身元を白日の下にさらしてしまうのでございます。

自分が過去に行った犯罪の記録が、ネットの中に残っている。いつ知られるか、いつバレるか分からない。そうやってヒヤヒヤしながら生きている人には、どんな人生の道が有るでしょう? ひとつには、心底、非の打ち所のない善人になるしかない。周りの誰をも納得させてしまう、非を補って余りある善を身につけるしかない。これは、厳しいですよ。修行僧の様な人生でございます。

もうひとつの道は、悪人の道でございます。叩けばホコリの出る人にとっては、暗黒面に落ちるのが、実は楽な道だったりする。再犯、ということですね。ただ、これは、あまり責められない。そういう人達にとっては、善悪の両極端の二つの道しかなかったりするから。まん中の「普通」という道を疎外するのは、先ほど申しました、隣近所の白い目攻撃でございます。

法律は、「君たちは少年法で守られているから、安心して更正してね」とお気楽な態度を取っております。しかし、ネットで何もかも晒される現代では、そんな生やさしいことではない。本気で少年達の更正を願うのなら、ネットに明からさまに記録が残っていることを前提として、どう生きるか、どう対処するかを少年達に諭(さと)すべきでございます。法律の感覚と現実とが、乖離していると思います。

少年法、何歳で区切るかという議論も重要だとは思いますよ。さらに、ネットで何もかも晒されてしまうという実状からどうやって少年達を守り更正させていくか、そんな議論もして欲しいと思ったワタクシでございました。では、では。


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