店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
松屋の頑ななるみそ汁絶対主義、ブレてません。うな丼にもみそ汁でございます。もうね、合うとか合わないとかではございません。みそ汁が、松屋の「顔」なのでございます。みそ汁なくしては松屋を語れない。鰻にみそ汁が合うかどうかを論じてはいけません。みそ汁に鰻を合わせるのでございます(ちょっと、意味不明、笑)。
ここは、鰻2枚の「ダブル」を選びたいところでございますが、¥1,390とまぁまぁなお値段。欲を出さず堅実に、鰻1枚の¥850うな丼を食すのでございます。今や鰻は絶滅危惧種になるやもという貴重な食材。ここは、食べられることに素直に感謝でございます。何十年か先、幻の食べ物となっている可能性もございますからね。
まずは、「うなぎコンボ牛めし」。うな丼と牛めしを一緒にしちゃった。丼の上に、鰻と牛めしの具が乗っているのでございます。あ~あ、ワタクシは、どうしても注文する勇気が湧かない! 鰻のタレと牛めしのつゆ、これらが共存する丼を想像すると、どうしても心が折れてしまう。食べてないワタクシが言うのもなんですが、世の中には混ぜちゃいけないものって、有ると思いますよ。
では、お次。「うなとろ牛皿御膳」。鰻+とろろ+牛皿+半熟卵のセットで¥1,100。先ほどは鰻と牛の同居を心配だと申しましたが、これはまぁ別々の皿になっているから大丈夫だろうと、1回だけ注文いたしましたよ。とにかく「精の付きそうなものを集めました」というコンセプト。その集め方が容赦ない! 食べ合わせとか食感とかは、完全無視! う~ん、2度目はないかなぁ。
この「うなとろ牛皿御膳」のような食べ合わせをいたしますと、やはり鰻の「主張の強さ」を改めて実感いたしますねぇ。鰻を前にすると、人というのは口の中が「鰻モード」に変わるのでございます。このモードになってしまうと、受け入れられる食感の幅が狭くなる。少なくとも、とろろや半熟卵といったドロッとしたものは鰻とは合わない! そのドロッが舌にいつまでも残ってしまい、鰻の味わいを損ねるのでございます。