店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
てっきり、DVDの音声解説のような裏話的な会話が延々と続くのだと思い込んでおりましたが、なんのこたぁない、目の見えない人のための解説を山崎育三郎さんが佐藤久志の体で語るということでございますね。まぁ、そりゃそうだ。普段、そのために用意されている音声ガイド枠ですからね。
さて、3ヶ月前に観たドラマを、今、最初から見返しているわけでございますが、いろいろ発見がございます。初見っていうのは、かなりいろんな部分を見落としているものでございますね。再放送の際に「あぁ、こんな細かい描写をしていたのか」と気づかされたりするのでございます
また、序盤であまり注目しなかった登場人物が中盤で重要な役回りをするなんてことも既に知っているわけですよ。その後の展開を知った上で再放送を観ていると、「あぁ、この子が将来、あんなことこんなことするんだよな」と感慨深く観ることも出来る。そんなのを見てますと、念入りに周到に編み込まれた脚本だなと改めて気づかされるのでございます。
こんなデータがございます。初めて観る映画を、「全く予備知識ゼロで見た場合」と「あらかじめストーリーや結末を聞かされてから見た場合」とで、観た後でどのくらい内容を覚えているか? という実験でございます。「結末知ってたら、楽しめないじゃん」と思いますよね。では、内容はどのくらい覚えている物なのでしょう?
実は、結末を聞かされてから観た人達は内容のかなり細かい部分などを正確に覚えていることが多いのに対し、予備知識ゼロで観た人は大ざっぱな記憶しか残っていないという結果が出ているのでございます。意外にも、「ストーリーや結末を知って観ている方が、より深く鑑賞している」ということでございますね。
どちらが「楽しいか」ということになると、これは個人の見解の範疇でございましょう。新鮮な気持ちで楽しみたいと思うか、じっくり細かい描写も取りこぼさず読み取りたいと思うか。まぁ、好みの問題となってしまいますよね。
ここで、「展開や結末が分かっている方がより深く鑑賞している」ということ、これが、古今東西、世界中で、「歴史物」の文芸や映画・ドラマが根強い人気を博しているというひとつの要因じゃないでしょうか。「本能寺の変」も「赤穂浪士」も、結末が分かっているのにワクワクして観てしまう。いや、分かっているからこそ、より面白いのかも。