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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-06-08 【似て非なるもの】

政府が「消毒薬の空中散布はお勧めしない」と発表しております。いや、これ、ちゃんと「やっちゃダメ」とか「禁止」とした方がいいと思いますよ。間違って「ハイター」とかを薄めて加湿器で噴霧とかしちゃうと、ちょっと大変なことになりますからね。

でね、先日、「ブラウン運動」とか書きましたが、空中を漂う微粒子は、ランダムな動きをいたします。今回のウィルス、空気感染の可能性は非常に低いと言われてますが、もしそのウィルスが空中に漂っていたとしたら、ブラウン運動の原理でランダムに空中を動き回るわけでございます。

噴霧した消毒液も細かな微粒子となって、ランダムに空中を舞いますよね。そのランダムに動き回るウィルスと消毒液の微粒子が、かなりの高確率で衝突してくれないと、噴霧した消毒液の効果は無いということでございます。この確率を計算するってのは、チョイト難しい。ただね、かなり低いのではないかと思える根拠がございます。

消毒液ってのは、蒸発してしまうと効果が無くなってしまう。噴霧されて微粒子となった消毒液は、瞬時に蒸発していってるのではないでしょうか。そうしますとね、消毒液の噴霧で効果が有るのは、吹き出し口の直近のみということになります。まず、空間全体を除菌する能力は、全く無いと想像するのでございます。

あとねぇ、ややこしいのが、全く別物なのに「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」という二つの製品が出回っていること。「~ナトリウム」の方は、「ハイター」や「ブリーチ」の原材料。薄めようが何しようが、とにかく危険。空中に噴霧するとかもってのほか。

一方、「~水」の方は、全く無害。ただ、作り出したあと急速に殺菌能力が消えていくので、専用の次亜塩素酸水生成機から作り出した直後のものを掛け流し(温泉みたい、笑)で使うというのが一般的。逆に言うと、急速に殺菌能力が消えていくために、食品などに残留する心配が無いということで安全なのですよね。

もうね、このややこしい「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」、ほんと、どちらかの名前を変えた方がよろしいですよね。「~ナトリウム」の方は、「混ぜたら危険」の片割れ。うっかり、もう一方の片割れと混ざってしまったら、それこそ死人も出かねない。あぁ、くわばら、くわばら。

最後に、ちょっと気になる商品が、最近、筍のように現れた、簡易的な「次亜塩素酸水生成機」。プラスチックの容器に水と食塩を入れてスイッチを入れると、次亜塩素酸水が作れるというすぐれもの。それほど高価ではない。原理は、食塩水を電気分解して次亜塩素酸水を作り出すということだそうでございます。

ここでね、ワタクシ、チョイト心配なのは、食塩って「塩化ナトリウム」でございます。電気分解した後にナトリウムが残って「薄い次亜塩素酸ナトリウム」になったりしないのでしょうか。う~ん、化学は苦手でテストの点数も赤点ギリギリだったので、この問題はあまり追及しないことにいたしましょうか。

やっぱりワタクシは、エタノール(アルコール)がいいなぁ。ほのかなエタノールの匂いを嗅ぐに、なんか、「消毒した!」「ばい菌を、やっつけた!」という感じがするのですよね。まぁ、お酒の匂いに近いというのもあるかな(笑)、では、では。


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