店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ちょっと前にプラスマイナスのお話をいたしました。あの時に矢印の書かれた表を作製したのでございますが、読者の方から「あの表の意味がちょっと分かりづらい」という感想をいただきました。う~ん、ワタクシも作ってて、今ひとつ納得してなかったのですよね。そこで、改めてあの表を作り直しました。
基本的には、まず楽観的なのか悲観的なのかという「元々の性格」が基本となってまして、その性格を持ちつつ、物事を肯定的に受け止めるか否定的に受け止めるかでいろいろ種類分けをしたのでございます。各タイプの説明文を付記しましたので、より分かりやすくなったかと。
あらためてこの図を見ますと、やはり1と2は物事の受け止め方から性格まで180度変わってしまうわけですから、これは大変なわけでございます。大事件が有って人生の転機となる場合も有るでしょうし、また、これを日常的に頻繁に繰り返してしまう双極性障害の方は、実に波瀾万丈の人生を送ることにもなりかねないのでございます。
で、今日は、もうひとつの表をご紹介いたしましょう。サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフさんと、同じく心理学者のハリーさんが考案した表でございます。2人の名前を足して2で割って、「ジョハリの窓」と呼ばれております。
自分で「私って、○○な性格だよね」という主観的なイメージと、他人が「□□さんって△△な人柄だよね」と言う客観的なイメージは、たいてい少しズレているものでございます。その自分で認識している部分と気づいていない部分、他人から見えている部分、他人さえも気づいていない部分、それらを表にしたのがこれでございます。
実際には、心理学的な実験方法が決まってまして、その方式で実験を行いますと、自分のどの窓が大きく開いていて、どの窓が狭く閉じられているか、そんな事が分かるのでございます。けど今回は、そういった具体的な実験に関しては割愛しちゃって、この表のエッセンスだけお話いたしますです。
「解放の窓」というのは、自分も他人も共感している自分のイメージ。この窓が大きく開いている人は、続に言う「わかりやすい人」、狭いと「何考えてるかわかんない人」ということになるのでございます。まぁ、この窓はそれほど重要じゃぁない。世の中、見えている部分よりも隠れている部分にこそ真実が有ったりするのでございます。
「秘密の窓」は、回りに気づかれていない自分の特性のこと。名前は「秘密の~」となっておりますが、別に秘密ではなく単に内気だから表現出来ていなかったりとか、あるいは自分はこう思われていると「勝手に思い込んでいるだけ」の事項とかもこの窓に分類されるのでございます。実験をやると、自分の独りよがり度が分かる項目でございます。
次の「盲点の窓」、これが厄介な窓。自分はそう思っていないのに他人からはそう思われている特性や性格が、この窓に分類されるのでございます。自分ではリーダーシップが有ると思っていても回りは全然評価していなかったことが発覚したりして、ある意味、自己嫌悪を誘発しかねない窓でございます(笑)。
最後の「未知の窓」。実際の実験では、自他ともに「そんなこたぁねぇよ」と思われる性格や特性が、この窓に分類されるのでございます。自他ともに否定ではありますが、ひょっとしたら「化けるかもしれない」という項目。でも化けないかもしれない。だから、未知の窓。
ワタクシごとになりますが、近年、従業員から「昔のママはいつも怒っていたよね」と言われたりするのでございます。ワタクシ的にはいつもニコニコしていたつもりなのですが、客観的にはそう見られていなかったということですよね。これなんかも、「盲点の窓」の気づきでございます。
こんな感じで、正式な実験をやらなくても、日常のちょっとした手がかりから、盲点の窓や秘密の窓に気づいたりすることがございます。そして、これから話すことが、本日の最大のテーマ! いいですか! 耳の穴かっぽじって、いやもとい、目をひんむいて読んで下さいよ!