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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-03-28 【生々しいのは避けた?】

今日はテレビドラマのお話。NHKの連続テレビ小説『スカーレット』が、本日、最終回を迎えたのでございます。まぁ、いろいろ「?」な部分が残ったドラマですが、ワタクシの独断と偏見で、ゲスの勘ぐりをしてみるのでございます。

このドラマの「?」の原因として、放送の途中で大きな脚本変更が入ったのではないか? そう勘ぐっているのでございます。息子の闘病から骨髄バンク創立の話までやるという噂が当初ございました。しかし、終わってみれば、息子の病気発覚から最終回までは、非常に緩やかな起伏の無い展開に終始したのでございます。

朝ドラってのは、同じ場面を一度にまとめて撮影してしまうものでございます。何ヶ月も先に放送されるシーンの撮影ということも有り得るわけでございます。で、脚本に大きな変更とか有りますと、撮影済みのシーンとこれから撮影するシーンとで不整合が起きたりする。このドラマでの様々な「?」は、正にそれだと思うゲスの勘ぐりでございます。

「戸田恵梨香」演じる主人公の「喜美子」は、息子の「武志」に向かって、「お母ちゃんが絶対死なせへん」と豪語いたします。しかし、その後、喜美子は何ら行動を起こす訳でもなく、今まで通りの日常の風景が淡々と続くことになる。最終回で「武志に”あんなこと”言ってもうた」と喜美子が呟くのは、その不整合の回収なのではと勘ぐるわけでございます。

また、その武志が亡くなるシーンも、後日談としてセリフで語られるだけ。この扱いも、普通なら有り得ないのでございます。このドラマの闘病に関する「緩さ」は、思うに、コロナの影響を受けているでしょうねぇ。毎日「○人が亡くなりました」と現実に報道されている中で、生々しいシーンを朝から放送するという訳にはいかなくなったのでしょう。苦渋の判断が有ったと思います。

ドラマの初期に登場していた人物が、終盤では政治家となって再登場いたします。また、婦人団体の運動を描写するシーンもございました。これは、本来なら、骨髄バンク創立に向けて大活躍する人達だったのでしょうが、やはり先述の理由で、ごっそりカットされた可能性がございます。その結果、回収の無い不思議な伏線として残ってしまったのでしょう。

もうひとつ、さらにゲスな勘ぐりがございます。主人公の夫が弟子の女性と恋仲になり、不倫の末、駆け落ちするのではと大方の予想がございました。実際、ある時期から、主人公とその夫の夫婦仲が非常に険悪になる描写がございます。そして、弟子が「一人で」飛び出していく。その後、険悪だった夫婦仲がウソのように元に戻る。ここらあたりも、脚本変更による不整合を勘ぐってしまうのですよね。

このドラマと並行して騒がれていたのが、東出昌大の不倫騒ぎ。この芸能ゴシックに反応して、ドラマでも「不倫を回避した」なんて世間は騒いだものでございます。まぁしかし、それほどまでに忖度する理由が分からない。夫役の「松下洸平」を終盤で続投させるためとも思いましたが、どうも不倫話を無くしたのが気になる。

で、「おしん」の再放送が終了したとき、その後番組を知って、ワタクシ、ピカ~ンと閃いたのでございます。後番組は『はね駒』、渡辺謙が重要な役で出演しております。「なぜNHKはここで渡辺謙を持ち上げてきた?」、「何かとてつもない大役のオファーを渡辺謙にしてるとこ?」、「渡辺謙と言えば不倫、その義息子も不倫で騒がれてる、そりゃぁ朝ドラで不倫は出来ないよね」、ワタクシのゲスの勘ぐりは沸き上がるのでございます。

勝手なゲスの勘ぐりを、大いなる偏見によって披露させていただきました。まぁ仮にこういった勘ぐりが事実では無いとしても、近年のドラマが、とんでもない予算不足・時間不足の中で制作されているのは十分に感じられることでございます。そういった物理的制約を原因とする脚本の変更やカットなどはいろいろ発生したことでしょう。

次回作『エール』から、朝ドラは週5話の放送。現場はかなり余裕が出来るはずでございます。次回作に期待いたしましょう。そして、陶芸という地味なテーマ、そしてこの時期に闘病という内容を扱わざるを得なかった『スカーレット』という作品は、キャスト・スタッフ、非常に頑張り、うまくまとめ上げていると思います。お疲れさまでした。


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