«前の日記(2020-03-19) 最新 次の日記(2020-03-21)» 編集

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|

2020-03-20 【キセル乗車が無罪?!】

チョイト気になるニュースを発見。

三重県松坂に在住の50代の男性が、鉄道のキセル乗車で逮捕され、その裁判の判決が出たというニュースでございました。他にも余罪の有るこの男性ですが、キセル乗車に関しては「無罪」とのこと。その理由をニュースでやっておりました。

キセル乗車ってのは、電車に乗る際には最低料金の切符を購入し、降りるときにはこれまた最低料金の定期券で降りるという手法。中間の乗車料金を誤魔化すわけですな。ただ、乗り降りの駅が切符や定期券に記録される自動改札になってからは出来ないはずなのですが、そのカラクリをニュースで報道しておりました。

松坂駅ってのは、近鉄とJR両社が乗り入れている駅でございます。こういった駅で面倒なのが、自動改札。改札の内側で複数の会社のホームが繋がっていたりすると、自動改札が判別する切符や定期券の種類も膨大になる。会社ごとにシステムが違っていたりもする。それで、松阪駅では「乗った駅」の記録が無くても改札を通れる仕組みになっていたそうでございます。

この掴まった男性、最初はうっかり間違えて入れちゃったのでしょうね。で、「なんだ、通れるじゃん」と気付いて、キセル乗車を長年続けていたのでしょう。では、なぜ「無罪」になったのか? 判決文によりますと、システムの盲点を突いたとは言え、不正な切符で機械を「騙した」わけじゃ無い。だから無罪だとのこと。

これはね、罪状が「電子計算機使用詐欺」とのこと。つまり、騙してないので「詐欺」が成立しないということらしい。判決文では「検察の解釈は、処罰の範囲を不当に拡大するおそれがある」と、むしろ検察側が怒られてる(笑)。もうね、ほんと、地方裁判所ってのは、ヘンテコリンな判決の宝庫。これ、多分、二審で当然ひっくり返るのでしょうが、あぁ時間と税金の無駄!

まぁ、欧米の裁判が「判例法主義」なのに対して、日本は「制定法主義」。判決を下すことよりも、条文の解釈に重きを置く「言葉遊び」をしている感もございます。手動改札が自動改札に変わったように、世の中の変化の速い昨今、判例法主義では時代の流れに法律の改正が追いついていけない。日本でも、判例を重視する考えをもっと広めるべきだと思いますけどねぇ。では、では。


«前の日記(2020-03-19) 最新 次の日記(2020-03-21)» 編集