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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-01-26 【優越感コンプレックス】

徳勝龍、おめでとうございます。笑いあり、涙ありの、まるで松竹新喜劇の様な優勝インタビューが、いろいろ好評価を得ております。解説の北の富士さんの「長いこと相撲を取ってて、良かったね」の言葉が、妙に印象に残っております。

「昭和生まれの初優勝」と騒がれておりますが、その徳勝龍は33才の昭和61年生まれ。平成生まれだと、31才以下となりますね。長らく幕内にいる高安、遠藤あたりも、29才でギリギリ平成2年の生まれ。

高齢の初優勝が話題になってますが、ちょうど1年前の初場所、玉鷲が34才で初優勝したのが歴代2位で、今場所優勝の徳勝龍は歴代3位だそうでございます。まぁ、「高齢初優勝」ってのも酷い言い方でございますね。せめて「遅咲き初優勝」って名称に変えられないでしょうかねぇ。


お話はガラリと変わって、中国の新しい肺炎。ワタクシなんかは、「さっさと、中国からの入国を遮断しろ!」くらいに思っております。日本のチェックが生ぬるいと言われてますが、これを生ぬるくしたのは他でもない、日本人なのですよね。

以前、SARS蔓延の際、厚生労働省が空港で入念なチェックを行いました。それで、日本中が「やり過ぎだ」とばかりに大バッシングしたのでございます。今回、生ぬるいチェックになるのは、そんな過去の例も関係してると思いますよ。

物事への「対処」というのは、どこかで一度「振り切っている」ことが非常に良い経験則になるのでございます。カーブで車がスリップしたからこそ、スリップしないギリギリのスピードが分かるなんてのと同じ。ですから、そのスリップはもはや「失敗」ではなく、貴重な「データ」なのでございます。

SARSの時に一度振り切っている厚生労働省のチームは、本来なら、今回、非常に良い対処が出来たはずなのでございます。でも、前回のバッシングで懲りたのか、ちょっと生ぬるい対処なのは否めない。これが吉と出るか凶と出るか? どちらにせよ、厚生労働省に生ぬるくさせたのは、SARS時の世間の反応が一因でございます。

今の日本、「他人の欠点を見つけて叩くことで自分の優越感を満たしたい」、そういった「優越感コンプレックス」を持った人が非常に多い。これのせいで、いろんな方面で消極的になる例、事なかれ主義に走る例が後を絶たない。日本を自滅させるのは、他ならない日本人自身の優越感コンプレックスでございます。

では、この優越感コンプレックスから抜け出すには、どんな方法があるか。それは、「長所を見つける」ことでございます。ムリカラでも構わない。人でも物でも対処でも、その長所を見つける「訓練」をすること。一つ短所を言いたくなったら、合わせて二つの長所を見つける様にする、これでもよろしいのでございます。

実は、「悪口を言う」というのは、考え方をネガティブにさせる最大の原因だそうでございます。そして、そのネガティブ志向が、世の中全体を無気力にさせる。その無気力感が、今の日本全体を覆っている。日本全体がネガティブ病でございます。あぁ、心配。

小学校の初等教育から、「悪口をひとつ言ったら、褒める部分をふたつ見つけましょうね」という教育を、ぜひ、して欲しいですねぇ。そうすれば、陰湿なイジメは減るかも知れませんよ。今の日本の無気力感は、現状の幼少期の教育の有様から始まっている様な気もいたします。では、では。


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