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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-01-05 【お店の天井は低いけれど】

正月の五日と言えば、そう、熱田神宮の「初えびす」でございます。お店をオープンした20年前から毎年欠かさず出向いて、「あきないえびす」と「熊手」を購入しております。

例年ですと、営業が終わった後の深夜に行って、お参りし、ついでに宮きしめんを食べて帰ってくるのでございます。ただ、今年は、ワタクシの体調がすこぶる悪い。体もだるく、プラス寒気もする。大事を取って、今年は暗夜行路を断念。十分な睡眠を取ってから、午前中の暖かい時間に行くことにしたのでございます。

ということで、熱田神宮に着いたのは五日の午前9時。ここ20年間、ワタクシは深夜の熱田神宮しか知りません。お昼の熱田神宮を見てビックリ。人、人、人! そう言えば今日は日曜日。初詣の人も相当数いらっしゃるのでしょう。

昨年の熊手を肩に担いで、人混みの中を、歩く、歩く。ワタクシ、目が悪いので、人混みの中を歩くのはとっても苦手でございます。視野狭窄と言って、見える範囲が少し狭い。それを補うために、常に首を左右に振って状況確認。ヒョコヒョコと首を動かす様は、まるで鶏の様でございます(笑)。

この時期だけなのかも知れませんが、境内に巨大ビジョンが! 1900年の日本の歴史を紡ぐ由緒正しき神社の中に、現代科学の粋を結集した巨大ビジョン。予想していなかったのでちょいと驚きましたが、思った程には興ざめではない。ワタクシ自身の方が、現代の便利な道具に毒されすぎているのでしょうね。

お参りして、熊手とあきないえびすを購入。熊手は既に「大」が売り切れ。仕方なく「中」を購入でございます。まぁ、ねずみ年ですからね、むしろ「チュウ」がよろしいかも(笑)。宮きしめんには、長い行列が。今回はパスでございます。

近年、深夜しか来ていない熱田神宮ですが、昼間に来て、いろいろ発見することもございました。うっそうと繁る木々の、何と荘厳なことか! 上空高くにそびえる木々は、通路を包み込むようにその枝を天空で絡ませ、高い高い天井を形作っている。

枝の間からこぼれる木漏れ日が、チラチラとまたたく。歩き進めると、突然枝が開いて、青い空が覗く。その清々しさ。人の流れに押されていなければ、ゆっくりゆっくりと、その荘厳さを楽しみたいところでございました。

極端に高い天井というのは、それだけで神聖さと荘厳さを醸し出すものなのですね。そんな発見をいたしました。そう言えば、ミケランジェロが天井画を描くような西洋の古い教会も、みんな天井が異常に高く作ってございます。この感覚は、万国共通の様でございます。

人いきれで気分が悪くなってきましたので、早々に戻ってまいりました。昨年よりもひとまわり小さくなった熊手を飾り、あきないえびすを額に入れる。熊手さん、えびすさん、本年もよろしくお願いします。


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