店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
フジテレビ系の『Mr.サンデー』という番組に、自称「ネット自警団」なる人物が出演しておりました。その人物いわく、「悪いことをする人が罰を受けないので、自分が代わりに罰を与えるウンヌン」という話。ちょっと、ドキッといたしました。ご本人も、つい本音が出たのかもしれません。
以前にも申し上げておりますけど、「正義」というものは、10人いれば10通りの正義が有る。100の国があれば100の正義が有る。そういうものでございます。自称ネット自警団の人は「正義の名の下に」行動しているという自負が有るようですが、相手の方の持つ正義を尊重するという心の余裕は有るのでしょうか?
例えば、韓国で顔を真っ赤にして反日運動をしている人も、それはその人にとっての正義。一方、日本には日本の正義がある。じゃぁ「真理」はどこに有るの? 真理なんてものはございません。有るのは「落とし所」だけ。正義というものは、そういった「あやふや」で「結論の出ない」ものなのでございます。
ですから、結論の出ないことに関して落とし所を見つけるのが「裁判所」の役目でございます。それが「法律」であり「法治国家」の仕組みなのでございます。もし、この法治国家の仕組みを通さずに断罪するとしたら、それはもはや「私刑(リンチ)」なのでございます。自称ネット自警団の人は、そこまで達観した考えを持った上での行動なのか、ちょっと疑問でございました。
今、ネットで問題なのは、「悪は追い込んでいい」という風潮。その風潮のせいで、事件とは全く関係のない女性の名前や住所が晒されたり、名前が同じだけということで、無関係な会社に抗議の電話が殺到して業務が出来なくなったりなんてことが起こっております。この風潮も、単なる「私刑=リンチ」でございます。
番組内でコメンテーターの「橋下徹」さんも言ってましたが、匿名で発言することは何も問題ございません。それさえも奪われたら、もはや中国でございます。ただ、表現の自由で許されるのは「好きか嫌い」まで。それを超えて「排除」発言をすることは、もはや表現の自由の逸脱でございます。