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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-09-25 【再開されたら初日に見に行くぞ!】

「表現の不自由展」が、再開の方向で動いているそうでございます。あれをいきなり「中止」にしたのは、海外に非常に悪いメッセージを送ってしまったようでございます。「日本は、表現の自由も無い文化的後進国」と思われたでしょう。不自由展の是非以前に、その間違ったメッセージを送ってしまったことこそ、国内でもっと議論されるべきなのですけどね。

北朝鮮を初め、世界のかなり多くの国に「表現の自由」が無いことを、先進国のジャーナリストはよく知っております。特に独裁国家で表現の自由が無いことは当たり前。経済大国の中国でさえ無いのですから。だからこそ、表現の自由の進んだ国のジャーナリストは、その自負ゆえ、表現の「不」自由には手厳しいのでございます。

日本国民にとって、例の「慰安婦像(正式名称は違うみたいですけど)」は非常に腹立たしいものではございますよね。でも、それを「力」で弾圧してしまっては、日本は文化的後進国の仲間入りでございます。少なくとも、そういうメッセージを海外に与えてしまう。これを、日本国民、日本のマスコミがもっともっと、自覚するべきなのでございます。

さて、ここで、「国境なき記者団(RSF)」が毎年発表している「世界報道自由度ランキング」をご紹介いたしましょう。2019年、日本は67位で「顕著な問題有り」という評価。一方、かの韓国はと申しますと、41位で「満足できる状況」となっております。日本国民は、「日本は自由な国だ」と思ってるかも知れませんが、これが世界の評価なのでございます。

もっとも、この順位、第2次安倍内閣に入ってから急激に数字を落としております。まぁ、これを、「安倍内閣に問題が有る」という要素も有りますし、「李明博の竹島上陸以来の韓国の世界規模の情報操作」が影響しているのかも知れません。どちらにせよ、日本の「自分たちが真面目にやってれば、必ず理解してくれる」なんてお花畑感覚は、世界的には通用しないのでございます。

ワタクシが主張したいのは、「とにかく議論すること」でございます。とかく、今の日本の風潮は、物事を「善と悪」の両極端で考える。そして、クレームや脅迫といった力ずくで自分の主張を通そうとする。あぁ、何て野蛮なことか! 今、日本人は、自らのこの「野蛮さ」に十分に気付くべきでございます。

そして、この「議論できる」ということそのものが「表現の自由」なのでございます。これを、ほとんどの日本人は、理解していない。「表現をする自由」も有れば、「それを批判する自由」も有る。どちらも「表現の自由」なのでございます。しかし国内の議論は、「表現の自由はどこまで許されるのか?」という前段階で終始してる。あぁ、情けない。

この「表現の不自由展」再開に関しては、意見を交換する場がまだまだオープンでないのが気がかりですよね。そして、賛否両論を交えることこそが表現の自由なんだという認識も周知してない。主催者側、自治体側、そしてマスコミ、全ての意識改革を望みますです。


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