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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-09-23 【組み体操を悪者にするな!】

そろそろ運動会の時期でございますね。それで、近年問題になっているのが、「組み体操」でございます。組み体操で生徒が骨折するなんて事故が発生してまして、それで「組み体操はやめよう」という議論がなされているのでございます。

単刀直入にワタクシの意見を申しますと、多少内容を吟味した上で「組み体操はやるべき」と思っております。そもそも、「やめるべき」という意見の根拠となっている骨折事故の件数ですが、これは「もっと多い数字」を見て見ぬふりした上で組み体操ばかりが悪者になっているという現実が有るのですございます。

日本スポーツ振興センターによると、「組み体操での事故件数が、1年間で4000件にも及ぶ」とのことでございます。この数字をみると、「組み体操なくすべき」と思ってしまいますよね。でも実は、組み体操よりも競技機会の多い「バスケットボール」「サッカー」といった運動での事故の方が、はるかに高い数字を有しているのでございます。

より数字の大きいバスケットボールやサッカーが取り上げられず、年に一度の運動会でしか行われない組み体操がやり玉に挙げられるってのは、単純に、子供や親から「やりたくない」「やらせたくない」って意見が出ているからでしょうね。つまり、事故件数は「後付け理由」ってことなのでしょう。

ワタクシが「組み体操」を推すのは、この運動ってのは「他人への信頼関係」が不可欠だからでございますよ。人の上に乗っかったり、ぶら下がったりする。「俺が崩れると他の人が怪我する」とか「こいつを信用してぶら下がるしかない」というように、ムリクリ信頼関係を作らざるを得ない運動なのでございます。

今の世の中、「上っ面な信頼」ならば、ゲームの中にも漫画やアニメの中にも溢れかえっております。しかしその反動なのでしょうか、人と人との物理的な接点は出来るだけ減らしたいと思う人も増えているようでございます。リアルな人間対人間とで信頼関係を結ぶ機会というのは、益々減っていく傾向にあるのでございます。

ですから、せめて義務教育の間くらいは、「人を信じる」って機会が授業の中に存在してもよろしいのではないでしょうか? 組み体操を通じて、信頼関係とか共同作業といった感覚が育まれるのではないか? それが、ワタクシが組み体操を推す根拠でございます。

ただねぇ、先生方がそういった趣旨で組み体操を指導して下さればよろしいのですが、なんか見栄を張っちゃって、7段ピラミッドとかムッチャ危険なことを強行したりする。それは、明らかにおかしい。本来の趣旨を逸脱しているのでございます。組み体操は推しますけど、その内容に関しては文科省がガイドラインをきっちり作るべきでございますよね。

あとね、これを言うと怒られそうですが、「骨折の何が悪い!」。若いときは治りも速い。骨折のひとつやふたつ、やっておいても損は無いのでございます。ワタクシは小学校2年生で手を骨折、3年生では足を骨折しております。怪我そのものから学ぶこともございますが、治るまでの自分の生活の面倒さや回りの人の対応など、幼少期には貴重な経験となったのでございます。

以上、組み体操に明るい未来を! 日本中の小中学生を子供に持つご父兄の方々、組み体操にご理解をよろしくお願いします! あ、ワタクシ、全国組み体操協会からの回し者じゃござんせんよ。そんな協会があるかどうかは知りませんけどね。では、では。


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