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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-09-18 【みんなで渡れば】

お店のビルの真向かいに、松屋が有るのですよね。真向かいに見えてはいるけど、すぐ目の前には横断歩道も信号もない。目の前に見えている広小路通りを天の川に例えるならば、雨の日の織り姫と彦星のようなものでございます。

数十メートル歩けば、横断歩道も信号もございます。グルッと回り込んで信号を渡ればよろしいのですが、チョイト車の流れが途切れていたりいたしますと、「ここ、渡ってしまえよ」と悪魔がワタクシの耳元でささやくのでございます。右見て左見て、小走りに中央分離帯の隙間を抜けて渡ってしまうことも時々ございます。

ここで、素朴な疑問。世の中には、「横断禁止」の道路標識も存在するわけでございます。わざわざこの「横断禁止」の標識を用意しているということは、その標識が「有る場所」と「無い場所」との区別をしているわけでございますよね。するってぇと、標識によって横断を明示的に禁止していない場所は、ひょっとして、「横断出来る」のでしょうか?

という屁理屈は置いといて、すなおに信号まで歩けばいいのですよね。自分の身も危ないし、ドライバーにも迷惑をかけることになるかもしれない。で、長々と前説をいたしましたのは、中日ドラゴンズの選手二人が、練習場の近くで、信号のない場所を横断して通報され、謝罪したという事件が有ったのでございます。

まぁ、目ざとく見ていた人がいたのでしょうねぇ。で、やらかしたのがドラゴンズの選手。ユニフォームでも着ていたのでしょう。目立ってしまったのが運の尽き。まぁ、ワタクシも中学性の頃、週番の赤い腕章を付けたまま帰り道に駄菓子屋で買い食いして、近所の住民に学校へ通報されたことがございます。選手二人の気持ちは、よ~く分かるのでございます。

ここで、この「信号の無いところを横断して怒られる」というの、まぁ日本では当たり前の感覚なのですが、欧米の人だと違和感を感じる人もいるようでございます。そう言えば、全く車が来ないのに赤信号をしっかり守っている日本人ってのを、欧米では不思議がったりしております。

これね、基本的に日本ってのは「やっていいこと」だけを明示し、「やっていいこと以外は全てダメ」という感覚なのですよね。法律の条文なんかも、そうなってる。やはり古代より全体主義の民族ですから、個人の自由を限りなく制限する方向に世の中の仕組みが出来上がっているように思えますです。

で、欧米では、「やっていけない」ことだけを明示し、「やっていけないこと以外は何をやってもいい」というのが原則。やはり、古来より個人主義なのでしょうねぇ。ですから、「他人に迷惑さえかけなければ、何でも出来る権利を有する」という感じで、個人の権利を優先する仕組みになっております。

欧米人の感覚だと、「ドライバーに迷惑さえかけなければ、赤信号だろうと、横断歩道のない場所であろうと、そこを渡るのは個人の権利のはずだ」と考えるのでしょうね。中国ってのはムチャクチャ信号無視が多いらしいですが、感覚は欧米的な個人主義なのでしょうね。

そんなわけで、たまたまズルをして通報されてニュースになっちゃったドラゴンズの選手のことを考えながら、ワタクシもお店の看板を背負う立場、松屋に行くときは、グルッと回り込んで信号を渡りましょうと考えるわけでございます。まぁ、ワタクシがニュースになるなんてことは、有り得ないでしょうけどね。では、では。


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