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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-09-08 【一目瞭然ならぬ一声瞭然】

『謎の円盤UFO』という海外ドラマがございました。イギリス製作で、日本では1970年に放送されております。当時、ワタクシは小学校低学年。近未来感あふれるそのSFドラマを、毎回、ワクワクしながら見ていた記憶がございます。

そのドラマにおいて、地球防衛秘密組織「SHADO(シャドー)」の出入りにおける本人確認が、「音声認識」でございました。マイクに向かって自分の名前を告げると、「○○司令官と認識しました」なんてコンピュータ音声が答えるわけでございます。顔認識が当たり前になった現代ですが、50年前のドラマには先見の明がございました。

今日見たテレビ番組で、「最新の音声認識を物まね芸人が破れるか」なんて趣旨のコーナーがございました。もちろん、物まねで突破されるなんて事はございません。突破できたら、セキュリティの意味が無いのでございます。しかし、最後に登場したのが双子の姉妹。DNAレベルで同じですからねぇ、2回チャレンジして、2回目に音声認識の方が騙されておりました。

ここで、ワタクシ、思い出したのは、現在NHKで放送されている『サギデカ』というドラマでございます。俗に言う「オレオレ詐欺」を題材にした刑事ドラマでございます。ドラマの中で、老人がいとも簡単に、犯人の「オレ」という言葉に騙されてしまう。これ、音声認識が使えない?

音声認識を搭載した電話機、どこかの家電メーカーが作りませんか? あらかじめ、家族の声をその電話機に登録しておくのでございます。電話がかかってくると、電話機が相手の声の音声認識を初め、本物か偽物かを判断する。この機能があると、詐欺で騙される老人が、減るのではないかなぁ。

スマートフォンなら、アプリの形で何とか実装出来そうですよね。据え置き型の電話機なら、あらかじめその機能を内蔵した電話機ならベスト。既存の電話機に後付けするなら、受話器の耳に当たる部分に被せる形か、あるいは受話器のコードの途中に挟み込む形になるか。

この音声認識する電話機をさらに活用すると、本物の警察や裁判所からの電話を判断するのにも使えませんかねぇ。警察や裁判所が一般加入電話に電話をするときは、音声信号に特別な変調を加えるのでございます。電話機側でその変調を確認出来たら、「本物」と表示する。この「変調」を偽造されないようにするには、またひと工夫必要かも知れませんけどね。

あとさぁ、全国の警察署や裁判所、公的機関の電話番号ってのをあらかじめ電話機にダウンロードしておく機能が有ればいいんじゃね? 電話に「本物の○○の電話番号です」って表示されれば、信用出来る。されなければ、疑ってかかればいい。常にネットと繋がっているスマートフォンなら、これは直ぐに実用化できそうですけどねぇ。

さらに、詐欺で使われた「声」を一般公開し、電話機に登録出来る様にするのもいい。その声でかかって来たら、電話機は音声認識で即座に「詐欺」と表示出来る。「詐欺音声」が次から次へと電話機に蓄積されて行けば、詐欺の犯罪グループはやり難いことこの上ないのでございます。

そういや、こんな事を思い出したなぁ。かなり以前のお話でうろ覚えなのですが、ガスか電気か水道の「事務所らしきところ」から電話がかかって来たのでございます。料金に関する事柄だった感じで、銀行口座の番号を教えてくれと言ってきたのでございます。かかって来た電話番号を見ると、明らかに携帯電話でございました。

ワタクシ、「そんな個人情報を教えられません」とキッパリ断ったのでございます。電話の向こうの人、不服そうに「では、こちらで登録してある口座でナントカカントカ」というやり取り。まぁ「本物」だったのでしょうが、携帯電話からかかってくれば、こちらも警戒しますよね。どうして、事務所の電話からかけてこないかなぁ。

電話とかメールとか、そもそも性善説で作られてますから、「本物」と「偽物」を区別するシステムが元より組み込まれておりません。それを悪用する「オレオレ詐欺」とか、ネットの「フィッシング詐欺」なんてものが蔓延(はびこ)っております。何とか、文明の利器で防げませんかねぇ。では、では。


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