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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-06-24 【みんなで支えてる】

老後の2千万円不足問題で、ホリエモンこと堀江貴文氏が日曜日の朝の番組で吠えておりました。堀江氏が発した「税金泥棒」という語が物議を醸し出しているようでございます。まぁ、あの人は、いつも言葉足らずのくせして最後にひと言多い。頭の回転は速そうなのですけどねぇ。

ワタクシ、その税金泥棒という語には、一部、納得いたします。だって、老後に2千万円足りなくなるっていう人はですねぇ、「仕事をリタイアした後、1円も蓄えが無く、退職金がもらえたわけでも無く、面倒を見てくれる子供もいなくて、さらに、仕事をするわけでもなく、老後を左うちわで暮らしたい」って人ですよ。

2千万円不足ってのは、こんな極端な設定での数字でございます。ワタクシ思うに、この状態になったら、もはやこれは「自己責任」でございましょう。そんな自己責任の人が、「左うちわで暮らすために2千万円よこせ」と言ってきたら、そりゃぁ税金泥棒と言いたくもなりましょう。

ただ、堀江貴文氏は、それを理由に「デモをしている人」を非難しちゃった。これは間違い。だって、デモに参加している人が必ずしもその「左うちわ求道者」とは限らない。堀江氏、よっぽどデモに嫌な思い出が有るのでしょうねぇ(笑)、条件反射でデモを攻撃しちゃいましたね。

まぁ、自己責任とは申しましたけど、もちろん、会社が倒産したとか、病気で働けないとか、諸事情ある人もいらっしゃるでしょう。その場合は、失業保険や生活保護で補われることになる。これはこれで税金が使われるわけでございますが、もちろん正当に働いてきて正当に受け取る補償ですから、これを税金泥棒と言うのはお門違いでございます。

日本という国は、ほんと、ありがたい国でして、世界でも奇跡の「国民皆保険制度」が存在し、「高額医療制度」なんていうこれまた希有な割引制度もある。そのために、みなさん、毎月、保険料を支払っておりますよね。

ここでね、「あたいは病院なんか関係ないから、保険料、支払わないよ! だって、支払い損じゃん」という人が出てきて保険料を支払わない人が続出すると、保険制度は破綻いたします。極端な言い方になりますが、「ほとんどの『支払い損をしている人達』のおかげで、保険制度は成立している」のでございます。

先日、ワタクシが言った、「みんなが少しずつ我慢(損)をすることで成り立っている」というお話でございます。警察とが消防・救急なんてのも同じ。一生、警察や消防のお世話にならないという人にとっては、まさに「税金の払い損」でございます。しかし、その無数の払い損があるからこそ、警察や消防というサービスが維持できるのでございます。

ここでね、ワタクシ、ひとつ提案がございます。国民健康保険料というのは収入に応じて金額が決まりますが、国民年金の掛け金というのは、ほぼ定額。これがね、社会に出たばかりの人達には、ほんと、負担が大きいのでございます。奨学金の返済とかやってたら、もう年金の支払いなんて無理! それで、支払いを滞らせたりするのでございます(ワタクシが、それ)。

素人考えではありますが、年金ってのは、税金として徴収した方がよろしくございません? そのかわり、所得税か消費税かが増えることになりますが、これは仕方が無い。生活の苦しい人からは少し徴収して、豊かな人からはゴッソリいただく。掛け金という決まった金額があるから、損得勘定をしてしまう。「税金」という枠に収めてしまうことで、警察や消防の様に「みんなで支えてる感」を出すわけでございます。

以上、先日の2千万円不足問題のお話を、ちょいと補足いたしました。まぁ、素人考えなので、トンチンカンな事を言ってましたらゴメンチャイ。では、では。


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