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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-05-20 【最高の環境保全】

弱った動物を見つけたら、それを病院まで運び、治療し、完治したらまた自然に戻してやる。イルカの背中に水をかけながら何十キロもの道のりを運んだり、人間でさえ滅多に受けられないような最新の医療器具を使ったり、そんな奇特な団体の活動を、テレビのバラエティ番組で紹介しておりました。

え~と、奇特(きとく)って言ったのは皮肉ですよ(笑)。結論から申しますと、この団体のやっていることは「環境破壊」でございます。それを有り難がって紹介するとは、実に笑止千万! じゃぁ、なぜ環境破壊なのか、ご説明いたしやしょう。

「弱った動物は他の動物のエサになる」、これが自然界の掟、大自然の摂理でございます。ある動物が他の動物のエサになる、これで、植物連鎖の大ピラミッドが成立するのでございます。人間が人為的に手を入れるというのは、その関係を崩すこと、つまり環境破壊なのでございます。

ここでね、衝撃的なことを申し上げましょうか。実は、

「(ほぼ)全ての野生動物は、寿命を全うできない」

のです。「え~、寿命で死ぬ動物っているでしょ?」と思う方もいらっしゃるでしょうね。野生動物ってのは、寿命が来る前、弱ってきた段階で他の動物に食べられてしまうのでございます。だから、生命の最後が必ず他の動物に食べられる瞬間になるのが野生動物の宿命なのでございます(ちょっとゾワッとする)。

まぁ、中には、秘かに寿命を全うして、後から他の動物に食べられるなんてのもいるでしょうけどね。もっとも、「他の動物に食べられる」の「動物」ってのが「人間」だったりするわけですが、ここまでのお話では、その人間の捕食ってのは除外して考えております。

弱肉強食の自然界では、寿命を全うするというのは非常に稀な状態なのでございます。それに比べますと、寿命を全うする確率がかなり高い人類っていうのは、地球上では相当に特別異端な種であるわけで、常に植物連鎖の関係を壊し続けているのですよね。とどのつまり、最高の環境保全は「人類が滅亡すること」なのでしょう。お後がよろしいようで、では、では。


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