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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-04-05 【故きを温ねて...】

先日、最近のドラマは影のないピーカンのライティングがドウタラコウタラというお話をいたしました。それでね、今日のNHK「あさイチ」でその謎が解けたのでございます。朝ドラ出演中の「藤木直人」さんがゲスト。撮影の裏話をいろいろ紹介していたのでございます。

それでね、驚いたのは、ロケだと思われている多くのシーンが、実はスタジオ内で撮影されていたとのこと。スタジオ内ってのは、天井に無数のライトが設置されております。撮影後に、その天井のライトだけ消して青空に差し替えるということをしているのでございます。

これがね、ほんと自然で、全然気付かなかった。まぁ、昔ながらの手法と言えば、青いスクリーンの前で演技して、あとから合成するクロマキー合成なんてのがございます。しかし、クロマキーでは、天井のライトを消すことは出来ない。撮影現場、いろいろ進んでるんですね。

進んでる割には、逆に、古典的な手法がつい前回の朝ドラ「まんぷく」で使われております。人呼んで「アメリカの夜」。これは、夜のシーンが欲しい時に、カメラに濃い青のフィルターを装着して昼間撮影するのでございます。画面が真っ青になりますから、なんとなく夜の様なシーンになるという手法でございます。

これは、まだカメラの性能が悪く、夜間の撮影が出来なかった頃の手法。今のカメラは夜でも「それなりに」撮影が出来ますので、こんな不自然なことは最近はやらない。それでも、やったのは、多分、主演の「安藤サクラ」さんが出産直後ということで、「夜の撮影はやらない」という前約束が有ったからでしょう。久しぶりに見た、アメリカの夜でございました。

ハリウッド映画は、シーンのかなりの部分をCGで作り込んでいるとのこと。役者の顔までCGで手直ししてますから、もう「全編ほぼCG映画」と言っても過言ではございません。それに追いつけ追い越せとばかりに学んできたのが韓国映画界。最近の韓国映画は、侮れないのでございます。

まぁ、日常の風景をCGでお手軽に撮影ってのはよろしいとは思うのですが、特殊効果バリバリのCGシーンが延々と続きますと、ちょいと食傷してしまいますね。ハリウッドのCG板GODZILLAよりも、中の人がいる日本のゴジラの方が愛着が湧いてしまうのでございます。

最近の見やすいドラマもいいですけど、ちょっと前のドラマを見ると、その手作り感に驚かされたりいたします。温故知新。古いものを見て、最新のものの良さを、そして失ったものを、改めて知ることが多いのでございます。では、では。


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