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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-03-02 【サンダーバード3号なんてウソだと思ってた】

アメリカのスペースXのロケットが打ち上げ実験をやるというので、YouTubeのライブ映像を時々見ておりましたが、なんか全部英語だし、退屈な映像が繰り返し流されるだけだし、飽きちゃいました。ただねぇ、やっぱりアメリカは、スゴイものを作りますよねぇ。

この会社のロケットが「垂直着陸」をした時には、おったまげたものでございます。サンダーバードやウルトラセブンの時代が到来した!と思いましたよね。日本もロケットを開発しておりますが、人間を運べるレベルのものとなると、まだまだですねぇ。

人間や物資を宇宙へ運ぶロケットと言いますと、SFやドラマなどでは様々な方式のものが登場しております。映画『地球最後の日』に登場したロケットは、カタパルト式。地上に長いレールを敷きまして、レール上で加速した上で、斜め上にロケットを打ち出す方式でございます。

あと、『謎の円盤UFO』に登場したのは、成層圏近くまではジェットエンジンの輸送機で運び、そこからロケット部分だけを切り離して宇宙へ向かうという方式。帰還する時は、大気圏再突入後のロケットと輸送機が空中でドッキングするという、ギミック満載の方式でございました。

古来からいろんな方式が登場してはおりますが、実際のロケットはみな、地上からド~ンと打ち出す方式でございます。どうして、カタパルト式や輸送機式が採用されないのか、ワタクシ、ちょっと考えたことが有るのでございます。

まずね、カタパルト式。これは、よく考えると、意味が無い。カタパルトの威力だけで宇宙空間まで運ぶのは無理。結局、ロケットエンジンを積むことになる。総重量が大きくなり、カタパルトの巨大さや加速度の大きさ、それで稼げる高度を考えますと、全く非現実的でございます。

次に、輸送船方式。これは、子供の頃に見ていて実に理にかなった方式だと思ったのですが、やはり全く採用されないのでございます。スペースシャトルがジャンボジェットの背中で輸送されていた時、「あのまま点火すればいいじゃん」と思ったものですけどねぇ。

ジェットエンジンの輸送機が運べるのは、ギリ一万メートル。つまり地上10kmまで。そこでロケット部分を切り離して、後はロケットエンジンで宇宙まで飛んでいくというのがドラマの中のお話。宇宙空間と呼べるのは、上空100kmくらいから。輸送機で運んでもらったところで、まだ9割も残っているのでございます。

地上から打ち出されたロケットの場合、宇宙空間の100kmまでは約3分。先ほどの10kmの高さなら数十秒で到達してしまうのでございます。つまり、輸送船で高度10kmまで運んだところで、それは最初の数十秒の燃焼を稼げただけに過ぎないのでございます。

輸送船式は、システムが複雑になるだけでそれほど利がないのでございます。ということで、採用されないのでしょうね。まぁ、帰還の際のドッキングに失敗すると、目も当てられない悲惨なことになりますから、やはりこれは、ドラマの中だけの方式ということで。

子供の時に「空想の世界」だったことが、生きているうちにどんどん現実になっていっております。以前も申し上げましたが、やはり、オイシイ時代に生まれているような気がいたします。では、では。


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