«前の日記(2019-02-22) 最新 次の日記(2019-02-24)» 編集

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|

2019-02-23 【閉鎖的ネット環境のススメ】

世の中、閉鎖的ってのはあまりよくない意味で使われるものでございますが、この閉鎖的がポジティブに働くことも有るのでございます。今日は、そんなお話。

ファミリーコンピュータ、略してファミコン、それが発売されたのは今から30年以上も前の事。ファミコンの発売元「任天堂」は、ファミコンのソフト発売に関して、厳しい審査を設けたのでございます。任天堂のOKを貰わなければ、各ゲームメーカーはファミコン用のゲームを発売できないということでございます。

このゲームを任天堂が厳選するというシステムは、最新ゲーム機でも続いているようで、ある意味、閉鎖的なゲーム市場でございます。ただ、この任天堂による「検閲」が粗悪ゲームの参入を防ぎ、現在に至るゲーム機競争で生き残れた勝因なのは明らかでございます。

あるいは、APPLEも同じ戦略でございますね。APPLEのスマートフォンやタブレットのアプリは、アップルの検閲を受けております。その検閲によって、悪意の有るアプリや詐欺アプリを排除しております。まぁ、これはイタチごっこで、巧みに侵入してくる黒アプリは時々有るのですけどね。

市場を閉鎖的にするとその市場が萎縮しそうなものでございます。しかし、こと、ゲームやスマホアプリの世界というものは、粗悪品や悪意がはびこる世界。たとえ閉鎖的になろうとも、市場の健全を優先することでユーザーを確保し、市場が潤うということでございます。

さ~て、本題はここから。大阪市の小中学校が、生徒のスマホ持参を解禁するというニュースがございました。これがまた、賛否両論入り乱れております。海外では学校へのスマホ持ち込みを禁止している国もございます。日本も禁止していたのですが、災害時の対応のために解禁しようと言い出したのが大阪市でございました。

これには、尾木ママが猛反対しております。尾木ママの教育論ってのは、どこか上から目線の古くさい管理教育論が多く、ワタクシ、あんまり好きではございません。しかし、この件に関しては、「スマホの利用ルールを決めもせず、そのルール作りを家庭に丸投げで解禁するのはおかしい」というご意見。まぁ、ワタクシ、同感なのでございます。

スマホの恐い部分というのは、見ようと思えば何でも見られること。エロでも残虐でも非社会的なことでも。フィルターをかけることも出来るけど、完璧ではない。また、ゲーム機として使えることも問題。授業中にコッソリゲームに没頭することも出来る。そりゃぁ、学校への持ち込みを反対する人がいるのは納得でございます。

ここでね、「へんなサイトを見ない」「学校ではゲームをしない」とかそんなルールを決めても、現実的に守られるはずがない。そうさせないためには、物理的にそれが出来ないようにするしかない。では、それをどうやって実現させるかでございます。

ここで、冒頭の閉鎖的環境のお話でございます。広大なネット環境に接続出来てしまうから、いろいろ問題が発生するのでございます。ここで、閉鎖的なネット環境を、日本の文部科学省が主導して作ってしまうのでございます。小中学生に持たせるスマホは、ハードウェア的にその閉鎖環境にしか接続出来ない仕組みにしておくのですよね(ちょっと、中国っぽい)。

その閉鎖環境では、あらかじめ検閲をパスしたページしか表示されません。最初は貧弱な世界ですが、更新を進めることで徐々に内容が充実していくはずでございます。また、LINEおよび一般の掲示板へのアクセスも認めない。ああいう匿名の書き込みをガキの頃から当たり前にさせてはいけないのでございます。

では、どうするか? 文部科学省がオリジナルのLINE様アプリ、掲示板を作ってしまうのでございます。そこでは、匿名を認めない。各児童・生徒にIDを振り分け、そのIDが必ず表示される形でしか使えない仕様でございます。小さな頃から実名表記の習慣づけ。これで、バイトテロなんてのもある程度抑止出来るはずでございます。

検閲とか言うとね、表現の自由とか言い出す人が必ず現れちゃう。でもね、自由が有るのなら「責任」も有るはず。小さな子供の時から、この責任をきっちりと安全な閉鎖環境で叩き込むわけでございます。子供に自由なんていりません。むしろ、「早く大人になって自由になりたい」と思わせる方が健全だと思うのでございます。

こういうのは、独裁国家のロシアや中国の方が小回り効くのでございますよね。腐れ民主主義の日本では、ケンケンゴウゴウの末に周回遅れ、2周回遅れなんてのはよくある話。今後、無法地帯のネットを上手に使いこなしていけるのは、むしろ独裁国家の国々かもしれませんね。小さな子供達に、閉鎖的ネット環境のススメでございました。


«前の日記(2019-02-22) 最新 次の日記(2019-02-24)» 編集