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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-02-19 【罪は罪、才能は才能】

大学生が爆薬や拳銃、覚醒剤を作ったとして、罪に問われております。裁判の経過によると、当の大学生は十分に反省しているとのこと。検察から「事の重大さを分かっているのか!」と叱責されたそうでございます。

確かにね、住宅地のど真ん中でそんなものを作られて、もし誤爆でもしたら大変な事になりますから、そこはこの大学生にも非がございます。しかし、この飽くなき探究心というのは、立派だと思いますけどねぇ。ある意味、才能がございます。犯罪者のレッテルを貼って埋没させてしまうのも、もったいない話でございます。

これね、一介の大学生に作れたということは、材料さえ手に入れば、ほぼ誰にでも作れるって話ですよ。それで思い出されるのは、あの教団のあの事件でございます。あんな化学兵器は作れないまでも、キッチンで作った爆薬と3Dプリンターで作った拳銃で武装することは可能なのでございます。

警察も検察も、今回の裁判では「見せしめ効果」しか狙ってないですよね。でもさ、この事件で、「あぁ、簡単に作れるんだ」「ネットに作り方が書いてあるんだ」「住宅街で実験しなければバレないんだ」といった悪知恵を与えてしまっていることに気付いているのでしょうかねぇ?

ワタクシね、こういった大学生こそ、警察などが採用して、今後の同じような事件に備えるべきだと思うのでございます。単に犯罪予備軍を囲い込むという意味合いではなく、「貴重な才能を良い方向に使う前例」としてでございます。

この手の大学生は、これからも現れますよ、きっと。そして、自分の能力をどこかで試したいと絶対思うはずでございます。その時、過去に同じような大学生が自分と同じようなことをしていて、犯罪防止のためにその能力を買われた前例があるとなれば、あえてリスクを冒して犯罪者の道へ進もうと思うでしょうか?

日本は司法取引がないので、「他の捜査に協力すれば、この罪を軽くしてやる」とかいうのがないのですよね。警察や検察も、犯罪者として封じ込めるだけでなく、その才能を吸い上げ利用するというのは、無理でしょうかねぇ。では、では。


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