店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
LGBTの方々が、裁判を起こしました。同性の結婚を認めていない事への損害賠償でございます。損害賠償という形を取ってはおりますが、当事者の方々の本意は、問題提議と世間に知ってもらうことに有るのだと思います。
やたら権利を獲得しようとするLGBTの人に対してワタクシは批判的な意見を述べることが多いのですが、この裁判沙汰に関しては、LGBTの方々に同意しております。今回の当事者の方々も、「権利を得るためではなく、世間に知ってもらうため」とはっきり言っておりますしね。
ここでね、「結婚ってなぁに?」というのを考えてみましょうよ。合法的にエッチ出来る権利? 戸籍を移す事? 家族になるということ? ―――同性の恋愛が非常識かどうかに拘ると、この問題は単なる感情論に走ってしまう。では、何をよりどころに考えるか? それは「権利」でございます。
結婚ってね、「自分の権利を半分相手にあげること」だと思うのですよ。端的に言うと、自分の財産は半分相手の物になるけど、相手の財産も半分自分の物になる。いや財産だけでなく、相続とか医療とか教育とか、権利も責任も、ぜ~んぶ半分ずっこ。メリットも増えるけど、リスクも請け負うということ。
こう考えると、異性とか同性とか、恋愛感情があるかとか、どうでもよくならないかな。権利とリスクをパートナー同士で共有し、それで社会的な優遇措置を受けること。これが結婚だと思うのでございます。権利だけでなくリスクもあるというのがミソ。お互いにリスクも請け負うということと優遇措置とがトレードオフとなるのでございます。
まぁ、「戸籍のない人」のお話でありましたが、戸籍に関することで法律を緩くすると、必ずそれを悪用しようとするヤカラが出てくる。そういう理由も有って、この手の法律改正は慎重にならざるを得ないのでしょうね。