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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-02-13 【アメリカは戸籍制度ないけど、それなりにうまく行ってるんだよなぁ】

NHK Eテレに『ねほりんぱほりん』という番組がございます。その番組の本日のテーマが、「戸籍のない人」でございました。是枝裕和監督が映画『誰も知らない』で題材にもしましたが、この問題、ごく身近に起こり得る事なのですが、あまり問題提議されることはございません。

実はねぇ、ワタクシも、この「戸籍のない人」になっていたかのしれないのでございます。ワタクシの戸籍、出生届が受理されたのはワタクシの誕生日の半年も後になっております。出生届は2週間以内に提出と定められておりますので、この半年後の受理、明らかにイリーガルなのでございます。

まぁ、想像するに、ワタクシが生まれたのは母親が離婚をした直後。離婚後、300日以内に生まれると、その赤ちゃんの戸籍は離婚前の父親の籍に入ってしまいます。ここで、ワタクシの母親、名前の問題を気にしたでしょうねぇ。母親とワタクシの「名字」が違ってくるからでございます。

それで、ワタクシは半年間、無戸籍状態になったのでしょうね。母親がどんな手続きでワタクシの出生届を出したのかは分かりませんが、とりあえず、ワタクシの戸籍の父親の欄は、空欄になっております。今は法律が緩くなったそうですが、当時としては、母親が取った最善の策だったのでしょうね。

ちなみに、ワタクシは病院では生まれておりません。自宅で、産婆さんによって取り上げられております(江戸時代かよ! いえ昭和の生まれです、笑)。そういう生まれ方なので、出生届を半年間放置するなんてことも出来たのでしょう。

番組『ねほりんぱほりん』によると、無戸籍になる例として、DVの父親との離婚が成立しないまま新しい夫(内縁)との間に子供が出来、出生届を出せぬまま育てられたとか、何らかの理由で出生届が出されぬまま家族が火事で死んでしまい、自分の出生を証明してくれる物や人が全く無くなった状態で他人様に育てられた例、そんなのが有るそうでございます。

そして、その無戸籍の人が戸籍を獲得する道は、非常に険しいそうでございます。これは、簡単に認めると、悪用への道も広げてしまうことになるからとのこと。でも一方で、○○とか○○○○○なんて国では、お金を払えば偽造パスポートを手に入れられ、それを使って日本で働いている外国人とかもいる。こういうのを考えると、ちょっと複雑な心境でございます。

離婚後300日ドウノコウノという理由を先述いたしましたが、今やDNAで親子関係が識別出来る時代に、「離婚後300日」って超アナログな判断基準って、どうなのかなぁ? この無戸籍の人々の問題、もう少し日の目を見るとよろしいですよね。番組は、良い題材を選んだと思います。


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