店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
人ってのは、自分よりレベルが低い人のことはよく分かるのでございます。自分より下の人が、何でつまずいているのか、何が障害になっているのか、これからどうなるのか、そういったことが分かりやすいのでございます。
そうしますとね、「自分は上位のポジションにいる」と思い込みますとね、自分より下にいる人の「欠点」しか見ないようになるのでございます。ちょっとした「優越コンプレックス」でございます。他人の欠点を見つけることで、自分の優越感の穴を補填するのでございます。
人を指導するという立場では、この優越コンプレックスってのがくせ者なのですよね。これを持ったまま接しますと、まぁよく言う「先輩風」の様な状態になってしまう。かつての体育会系の人間関係なら上手く行くでしょうが、昨今の多様性のある雰囲気の中では非常に危険な接し方なのでございます。
優越コンプレックスに陥らないためには、相手の「欠点」と「長所」どちらも漏れなく観察することが重要でございます。そして、教える側、教えられる側、どちらが上でも下でもないという同じ高さの目線で接すること。こうなると、もはや「指導」ではなく「協力」といった感じでございます。
ワタクシ、若い頃には自分の能力を鼻にかける鼻持ちならないヤツでございました。自分より上のレベルの人間がいるということに、あまり思いを馳せなかったのでございます。そして、時として、上位レベルにいる人から鼻っ柱を折られるわけでございます。