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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-12-29 【♪寒い~夜だから~】

ここ数日の、寒いこと、寒いこと。昨晩も、お布団に入れども、なかなか寝られない。あまりの寒さにエアコンの効きも今ひとつ。体が冷え切っていて、寝つけないのでございます。そこで、夜中の3時にバスタブにお湯を張りまして入浴。体を温めて、やっと寝られたという次第(下の階の住民さん、ごめんなさい)。

深夜にお湯に浸かっておりましたら、東京での独り暮らしの最初の夜の事を思い出したのでございます。湯船に身を任せ、規則正しく滴る水滴の音を聞きながら、20年ほど前のその思い出を反芻しておりました。

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東京でお部屋を借りて、初めての夜。その日も寒い夜でございました。雪が降り始めてもおかしくないような寒い夜に、東京のお部屋で、ワタクシ、家財道具もないガラ〜ンとしたお部屋で夜を過ごしたのでございます。

荷物は、翌日の朝に到着予定。前乗りで東京のお部屋に入ったわけでございます。ひと晩くらい、何も無くても過ごせるだろうと軽く考えての東京入りでしたが、その「何もない」というのを、ワタクシ、甘く考えておりました。

新築のアパートだったのですが、エアコンの工事が遅れていて数日後になるとのこと。まぁ、それを知っていて、前乗りしたわけでございます。東京行きで浮かれていたワタクシ、その時の気分は完全に、「どうにかなるさ」のケセラセラでございました。

夜になりまして、部屋の中が冷えてまいりました。家財道具が何もない部屋ってのは、まぁ冷えやすいものでございます。体を暖めるものは着ていったオーバーコートのみ。コートに身を包み、朝までごろ寝をすればいいやと思ってましたが、その内、体が震え出す。寒さでガタガタ震えだしたのでございます。

もう、寝るどころではない。むしろ、「寝たら死ぬぞ!」というドラマなどの遭難シーンでよく聞くセリフが頭の中を飛び交っております。こりゃぁどうにかしましょと、慌てるワタクシ。ふと気がついたのは、ガス。東京ガス。

そう、エアコンは無いけど、ガスは来てる。水道も出る。お風呂に入りましょ! やはりその時も深夜だったでしょうか、小さな湯船にお湯を張って、体を温めたのでございます。ワタクシ、自分のお部屋で危うく遭難するところでございましたが、東京ガスに助けられたのでございます。

あれほどガタガタ震えていたのに、お湯に浸かって体が温まりますと、その何もない部屋が別世界の様に感じられるのでございます。むしろ薄着でいたいくらいの感覚。まぁ、ここでいい気になって薄着でいると風邪を引く。しっかりとオーバーコートで身を包み、その寒い夜をやり過ごしたのでございます。

そんなドタバタの最初の夜も、今となってはほのぼのとした思い出でございます。だだっ広いワンルームのフローリング。ふた方向に窓が有る角部屋。壁に鏡を貼ったら、そのままダンススタジオに使えそうな間取りでございます。まぁ、木造のアパートですから、本当にダンススタジオなんか始めたら大問題でございますけどね(笑)。

今は、どんな人が住んでいるのかなぁ? 新宿六丁目、抜け弁天から少し南に下ったところにあるアパートでございました。その後、副都心線や大江戸線が出来て便利になった場所ですが、当時は新宿まで出るのにひと苦労。バスより歩いた方が早いってんで、いつも新宿駅まで歩いておりました。見るもの、聞くもの、何もかもが楽しかった時期でございます。

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深夜に、湯船で、ニヤニヤしながら思い出にふける...誰かが見ていたら、さぞ不気味な姿だってでしょうねぇ。ワタクシの、深夜のお風呂奇行でございました。では。では。


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