店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
明日、水曜日から、新人さんが入店でございます。寮を使いたいとのことで、営業終了後、その新人さんにお店まで来て頂きまして、寮まで案内いたしました。空調の使い方などひと通り説明し、お店に引き返し、後片付けなどをしながら明日に備えております。
「空調の使い方」と申しましたが、寮のあるビルもまた、結構に年期の入ったビル。お店が入っているビルも同じですが、昔のビルってのは水冷式の空調を使っております。屋上にデッカイ冷却塔が有って、全部屋の冷房がその冷却塔で冷やされた水を使うというシステムでございます。
冬は、ビルの中のボイラーで温めた水を各部屋に送り、その温水で部屋を暖める。全部屋の配管が繋がっておりますから、冷房と暖房を混ぜることは出来ないのでございます。年に2回、冷房と暖房を切り替える「記念日」がございまして、その日を境に、全部屋の室内機も切り替えるということになっております。
そういうビルの欠点は、ベランダが無いことでございます。最初から各部屋に室外機を置くという設定はない。ですから、お部屋の室内機が壊れて、さぁ、個別にエアコンを付けましょうと思っても付けられない。八方塞がりになるのでございます。
そんな八方塞がりの部屋がボチボチ出始め、ビルの管理会社もやっと重たい腰を上げることになったのでございます。現在の水冷式をやめ、全部屋を一貫して管理するにシステムマルチエアコンの導入決定! 屋上にはいくつかの室外機が並び、その室外機ひとつひとつが7~8部屋のエアコンを受け持つというシステムでございます。
ただ、ひとつの室外機が複数の室内機を受け持ちますので、やはり、暖房と冷房を混在させるのは不可。以前の様に、季節の変わり目に暖房と冷房を切り替える「記念日」が訪れるのでございましょう。その不便さは残りますが、騒音や電気代といった面では大幅に改善されるのでございます。
店舗用のシステムマルチエアコンですと、ひとつの室外機で複数のお部屋を効率よく冷暖房できる。ところが、各部屋ごとに冷房と暖房を自由に使うことが出来ない。ということで、各お部屋ごとに個別に小さいエアコンと付けるということになるのでございます。
でもね、ワタクシ、以前からずっと不思議でございました。冷房は「熱を奪う作業」、暖房を「熱を与える作業。冷房で奪った熱を暖房へ送ってやれば、冷房と暖房の混在って可能なはずでございます。どうして、どこのメーカーもこれを実現できないのでしょうねぇ? 不思議でございました。