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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2022|01|

2018-12-01 【美人と綺麗な画面は3日で飽きる?】

今日は朝から、「ヨンケー・ハチケー」でNHKが大騒ぎ。確かに画面は綺麗で精細な感じに見えております。ただ、それを見ているテレビは旧型テレビ。はたして、本当に綺麗なのかどうか? 今日は、それを検証してみるのでございます。

まず、「4K・8Kは綺麗/綺麗じゃない」の二つの事象を想定いたします。そして、それを見ている旧型テレビにも「綺麗/綺麗じゃない」の二つの事象がございます。この二つの条件をかけ合わせますと、4種類の事象に増えるのでございます。

1). 4K・8Kは綺麗 + 旧型テレビも綺麗
 2). 4K・8Kは綺麗 + 旧型テレビはダメダメ
 3). 4K・8Kは本当はダメダメ + 旧型テレビは綺麗
 4). 4K・8Kは本当はダメダメ + 旧型テレビもダメダメ

さぁ、今、4K・8Kの映像を旧型テレビで見ているといたしますよね。この場合、4K・8Kが綺麗に見えるのは「1」の事象の場合だけ。他の「2、3、4」の事象では、どちらかのテレビの性能が足を引っ張り、綺麗には見えないのでございます。

と、すると、おやおや~、旧型テレビで4K・8K映像を見ていて「綺麗に見える」というのなら、それは、「旧型テレビの綺麗さ」を証明しているに過ぎないのでございます。すると...旧型テレビで十分...という結論が...ワタクシ、何やら奥歯に物が挟まってしまったようでございます(笑)。

NHKは多分、「旧型テレビでも4K・8Kが綺麗に見えるような調整」を施した上で、紹介番組を放送している。ここは逆手に、「わざと4K・8Kが綺麗に見えないような調整」を施すという手もございます。先述の事象「2」を狙うわけでございます。

「こんなに綺麗なのに、お宅のテレビでは、多分、この綺麗さは伝わらないでしょうねぇぇ、あぁ残念、残念!」という売り込み戦術でございますね。至極、あざとい! ただ、この場合、先述の事象「2」だけでなく、「3,4」という4K・8Kがダメダメな事象も含まれるわけで、両刃の剣なのでございます。

この4K・8K、国民の2割ほどしか知らないそうでございます。8割の国民は、感心が無いわけで、この先、大丈夫でしょうか。かつてNHKが多額の資金と時間と労力をかけて開発したアナログハイビジョンという技術がございました。それがデジタル放送の到来によって、ただのガラクタの箱に成り下がるという事件がございました。4K・8Kが同じような運命を辿らなければ良いのですけどねぇ。

この感心の無さの一因として、見るための機材がシンプルでないということが有ると思いますよ。「このチャンネルをみるにはこれが必要」とかいう条件がいろいろありまして、シンプルに「これとこれを買えばすぐ見られる!」という売り込みが出来ないのですよね。当然、「面倒くさそうだから、いいよ」ということになってしまう。

これは、未だに「電波を受信する」なんてことに拘るからいけない。各家庭で個別にパラボラアンテナで受信するってのを基本原則にしている限り、家庭の受信機が複雑になるのは仕方が無い。もう、いいかげん、日本のテレビは、ケーブルやネットに移行するべきでございます。

なまじっか、ひとつの衛星で国土全域をカバー出来ちゃうから、電波受信なんてレガシーな方法を後生大事に守っちゃうのでしょうね。アメリカみたいに国土が広いと、もうケーブルが当たり前。7~8割がケーブルテレビだと言われております。各ケーブルテレビ局が独自の方法で配信出来るから、制約も少ない。日本の衛星電波が右に回したり左に回したりしてチャンネルをやり繰りしてるのが、バカらしく見えてくる。

長くなっちゃいましたので、そろそろお開きにしましょうかね。iPhoneの画面で映画鑑賞してそれで満足できる世代が増えております。そんな時代の流れの中で、何か逆方向に歩み出している気がしないでもないのが、4K・8K。一般家庭向けというよりは、業務用のミニシアター向けに売り出した方が活路が見いだせるような気もするなぁ...と勝手なことばかり、今日は言わせていただきました。では、では。


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