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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-11-12 【虫は天からのメッセンジャーという説もございます】

ワタクシは、「虫の知らせ」というのを信じております。ワタクシの人生の中で、何度か、その虫の知らせに救われております。まぁ、「救われた」と思い込んでいるだけかも知れませんけどね。

先日もですね、今話題の iPhone を購入しようと、朝早くからメイクをして出かける準備をしたわけでございます。出かけましてね、地下鉄に乗りましたら、何と、地下鉄ごときに猛烈な乗り物酔い。新栄町から栄までのたった一区間が、気が遠くなるほど長く感じたのでございます。

地下鉄から降りて、しばらくベンチで休んでおりました。ベンチに座りながら、ワタクシ、虫の知らせに思いを馳せるのでございます。「これって、『買うな』という合図なのかなぁ」とか、「道すがらに何か問題があるのかなぁ」とか...ただ、地下鉄の中であれだけ不調だったのに、降りるとすぐにケロッと治ってしまう。経験的に、これは「虫の知らせ」のよくあるパターンなのでございます。

他にも、どこかへ出かけるとか、誰かに会うとか、そんなときにその30分ほど前から猛烈な体調不良に陥ったりするのでございます。時間が迫り、仕方なく出かけるのを諦めますと、その猛烈な体調不良がケロリと治ってしまう。予定は狂ってしまいましたが、「何かしらから救われたのかも」と自分を納得させるわけでございます。

ちょっとスピリチュアルなお話になってしまいますが、こういった感覚ってのは、その感覚を持った人と行動を共にしている内に、自分も研ぎ澄まされてきたりいたします。以前、お店の経営パートナーだった人も、そんな感覚を持った人でございました。

そのパートナーと一緒に不動産の物件探しをしていた時、ある物件に入った瞬間に二人とも同時に嫌な感触を感じ取ったのでございます。顔を見合わすと、そのパートナーの顔にも「ここ、ダメだね」と書いてある。一歩入ったところで二人して外に出た覚えがございます。

若い頃、ほんの短い期間、東京の芸能事務所の研究生だった頃がございます。芸能関係者ってのも、そういった虫の知らせというか「直感」に敏感な人が多いのでございます。いや、そういった感覚のある人だけが、うまくやって行ける世界なのかも知れませんけどね。プロデューサーが有望な新人を見抜く「目」であるとか、アーティストが作品の啓示を天から授かるとかいったものでございます。

ワタクシも舞台に立っている時期、思いも寄らぬ演技や演奏を無意識にやっている事がございました。自分が全くプランしてなかったことを、現場で、突然、体が反応して実行しているのでございます。後から考えても、どうしてそんな演技や演奏が出来たのか分からない。そういう体験をすると、ついつい、芸術での天啓ってのを信じちゃうのでございます。

本来、「虫の知らせ」というと悪いことにしか使いませんが、まぁ「天啓」のようなものも含めて「虫の知らせ」と言っちゃいますね。この虫の知らせに素直に従える時ってのは、何も考えてない時でございます。逆に、何か考えてる時ってのは、このありがたい虫の知らせをわざわざ自分で踏みつぶしたりしちゃうのですよね。

その「何か考えてる」ってのは、「物欲」だったり「私怨」だったり「損得勘定」だったりとか...せっかく虫が知らせているのに、その余分な感情が入り込み、あえて逆の選択肢を選んだりしてしまう場合もございます。その選択が正しかったのか間違っていたのかは天のみぞ知るところですが、まぁ、自分の足下だけ見て行動したことの結果なんて、高(たか)が知れてるのでございます。

この「虫の知らせ」というの、多くの人はその知らせを受けても気づかずにスルーしているだけなのかも知れません。あるいは、自分にとって都合の良かった出来事に因果関係を勝手に付け、ただ思い込んでいるだけなのかも知れません。占いみたいなものですからね、「当たるも虫の知らせ、当たらぬも虫の知らせ」といったところでしょうか。

そうそう、冒頭の iPhone の話ですが、結局、虫の知らせに従いまして、すぐに自宅へと踵を返したのでございます。まぁ、あまりの高額に、体が拒絶反応を起こしていたのかも知れませんけどね(笑)。では、では。


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