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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-11-09 【分かる喜びがノーベル賞につながる】

明日から大相撲九州場所ですね。でも、白鵬、鶴竜、魁聖が休場とのこと。淋しいですねぇ。これだけ休場が増えると、「八百長でもいいから、みんな揃って出場してくれ」なんて不謹慎なことも考えちゃうのでございます。

さて、お話変わって、昨日は歌の歌詞をめぐって、無粋な計算をいたしました。「痩せて、帯がいつもよりも余計に回せた」というだけのことなのですが、じゃぁ、それが「どのくらい」なのか、「何センチ」なのかって突き詰めようとすると、昨日の様な「計算式」が必要になってくるわけでございます。

ワタクシもね、学校で方程式を習っていた時は、この知識が将来、美空ひばりの歌の謎を解明するとかは思いもしてませんでしたよ。他の多くの学生同様、「こんなもの、将来何の役に立つんだ」と思いつつ、受験のために覚えていたわけでございます。ただね、こういうことが有るから、知識や知恵ってのは、侮れないのでございます。

じゃぁ、「歌詞の謎の解明が、何の役に立っているんだ?」と聞かれそうですよね。これがね、役に立っているのでございます。ワタクシの役にたっている、ワタクシの「分かる喜び」を満たすために、役に立っているのでございます。

学問への動機(モチーフ)ってのは、本来、この「分かる喜び」であるはずなんですよね。世の中や自然界の「仕組み」をちょっと垣間見て、自分もその「仕組み」の中のひとつの歯車として組み込まれているわけで、そんな大自然の摂理が、まるで複雑な精密時計の内部のように理路整然に見えてくる。

かつて「ゆとり教育」が叫ばれたときには、本来ならばこの学問の原点を目指すべきだったのですよね。でも、実際には、単に「量」を減らすだけになってしまった。日本の教育を欧米式の「考えさせる教育」に変えられる貴重なターニングポイントだったのですが、自ら捨ててしまいましたね。

ワタクシはね、小さい頃からこの「分かる喜び」がモチーフとなり、ガムシャラに勉強したのですよね。で、今、大昔に勉強した知識が、とんでもないところで唐突に役にたったりする(笑)。小説もガムシャラに読んだ。そして、今、自分の人生をふり返ると、自分の人生が小説よりも奇なることに気がつく(笑)。

小学校の低学年こそ、ある程度高齢の教師に学ぶべきだと思ったりいたします。その学問の貴重な出発点こそ、学問を俯瞰(ふかん)て見られる人の考え方に触れるべきだと思うわけでございます。「分かる喜び」ってのを、日本の教育全体が考えていかなければいけないような気がします。まぁ、年寄りの大きなお世話かな? では、では。


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