店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ファミリーマートで、早くも冬みかんを見つけました。熊本産3個入りで¥258。ちょいとお高いですが、まぁ騙されたと思って食べてみようとレジへ。レジの外国人の若い男性、レジを打ちながら、ちょっと変わったイントネーションで「コノ、オゥレンジ、ボクモキノウタベタヨ」と大きな声で話しかけてきたのでございます。
ワタクシ、ニコッと笑って、「美味しかった?」と聞く。するとその男性、「オイシカッタヨ!」と、コンビニ中に響き渡る大きな声で即答! ワタクシ、ニコッと笑ってお金を払って帰ってまいりました。その男性の言葉通り、まるでスイーツのような甘さのみかん。あっという間に3個、堪能したのでございます。
さて、外国人の労働者をどうするかで賛否両論入り乱れております。昔から「フィリピン人最強説」というのがございまして、英語とスペイン語に堪能なフィリピン人は、ほぼ世界中のどこへ行っても言葉の不自由が無いのでございます。逆に言いますと、「異国で働く」ってのは、まず言葉の問題にぶつかるわけでございます。
ニューハーフという仕事柄、若い頃からフィリピン人のニューハーフと一緒に働くことが多かったのでございます。彼(彼女)らは、日本へ来ると光の速さで日本語を習得いたします。幼少期より英語・スペイン語・タガログ語を使い込んできた人達ですから、もうひとつ言語を覚えるなんて、大したことではないのでしょう。それと、あの人達には「背負っている物」が有る。だから強いのでございます。
日本に出稼ぎに来るフィリピン人ってのは、フィリピンでも貧困層の人達。狭い部屋に家族10人くらいが重なって寝ているような人達。それで、日本などへ出稼ぎに来るわけでございます。ただ、ブローカーを通じて入国すると、バカみたいな安い給料で働かされて、日本でもワンルームに16人とかのタコ部屋に入れられたりする。
それでもね、日本とフィリピンでは物価が違いますから、日本からコツコツ送金したお金でフィリピンの親や兄弟が潤うわけでございます。ブローカーから逃げて単独行動、あるいは独自に入国したりした場合は、日本で働き続けるということはオーバーステイ必須になる。そんな背水の陣でも日本で働きたいと思うのは、家族や兄弟という「背負う物」が有るからでございます。
さて、かつてこんなブラックな世界が有ったのも、海外の人が日本で働くにはとってもハードルが高かったから。合法的に長期で働こうと思ったら、日本人と結婚してしまうのが手っ取り早い。ということで、偽装結婚とか偽造パスポートなんてのもまぁまぁ身近にございました。
今や、ほとんどのコンビニでは外国人が働いております。彼(彼女)らのほとんどは留学生という扱い。とりあえず合法的だけど、かな~りグレーな解釈で入国している人達も多い。というのも、人出が足りなさすぎる現場の需要に対し、普通の法解釈で入国させていたらとても間に合わないという供給不足のアンバランスがあるからでございます。
アメリカのトランプさんは、「アメリカ人の職を奪う違法入国者・移民は、出て行け」と叫んでおります。しかしね、アメリカの都市部では、もはや白人は3Kと呼ばれる仕事では働きません。3K仕事は、中南米からの移民や違法入国者で占められていて、その劣悪な労働条件で白人が働くなんてことは有り得ない。アメリカは、違法入国者・移民なしでは回っていかれない国になっているのでございます。