店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
今日の昼間のNHKの番組で、「自律神経失調症」を紹介しておりました。自律神経が不安定になることによって、頭痛やだるさやイライラなどの症状が起きる病気でございます。ストレスの多い現代社会では、知らず知らずの内にかなり多くの人がこの病気になっているそうでございます。
実はね、ニューハーフの世界では、この病気はかなりメジャー。メジャーって言っても、巻き尺じゃござんせんよ。有名と言うか、割合的に多いということ。しかも、本人に「病気だ」という自覚が無い場合も多い。症状が「頭痛・だるさ・イライラ」ですから、単に「気分の問題」で片付けてしまう場合も多いのでございます。
なぜにニューハーフでメジャーかと申しますと、それはタマヌキとかホルモン療法の関係でございますね。タマヌキやホルモン療法ってのは、自分の体をあえてアンバランスにさせる行い。体が女っぽくなるという効用はあるのですが、それと同時に、様々な外的ストレスに対する抵抗力が低下するのでございます。足の代わりに声を失った人魚姫を、まぁついでに想像しておいて下さいませ。
このアンバランスな体の状態で陥りやすいのが、自律神経失調症。根本的な治療薬は無く、検査をしても異常が見つからない。それで、原因不明のまま体の不調に悩み続けるという泥沼に落ち込むことが多いのでございます。ニューハーフの場合、原因のひとつであるホルモン療法を「止める」ということには抵抗が有り、知らぬ間にジレンマに陥ったりすることも。
この女性ホルモンというやつ、「うつ状態」を引き起こしやすいという副作用が有るのですよね。また、「うつ」と「自律神経失調症」は併発することが多い。ニューハーフの体の中は、女性ホルモン、うつ、自律神経失調症、これらが三つ巴で渦巻いていたりするのでございます。もうね、何が原因で何が結果なのか、分からなかったりすることも多い。
ここで、NHKの番組の中でも言ってましたが、「気象病(きしょうびょう)」という考え方がまたまた絡んでくるからややこしくなる。気象病というのは、天候の変化、特に気圧の変化で特定の病気が発症することを指す言葉でございます。「雨が降ると気分が沈む」とか言うの、実は医学的にハッキリと因果関係が分かっていることなのでございます。
それで、春とか秋といった気候の不安定な時期、気圧が極端に上がったり下がったりし易い時期には、自律神経失調症はさらに発症しやすくなる。こんなことも有りまして、ニューハーフってのは、常日頃から自らの体の「不安定さとの戦い」を続けているのでございます。
でもね、ワタクシが自分の若い頃を思い出しますとね、この「不安定さ」がかえって(特定の)お客様の気を引いていた気がいたします。急にドタキャンしたり、ワガママなことを言ったりなんてのが、お客様からすると「気むずかしい猫」の様に見えたのかも知れませんね。逆に、この不安定さで失敗した仕事や失ったお客様もありまして、けっして不安定を推奨するものではございませんよ、お気を付けて。