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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-10-22 【LGBT の氷河期は来るのか?】

アメリカが「核廃棄条約」を反故にしたとか。まぁ、中国とかロシアとかがやりたい放題やってますから、アメリカだけ「真面目」で通すのはバカらしいでしょうねぇ。国民が銃を持つ権利を憲法が定めている国ですから、そもそも、性善説で行動するというのが不可能な国なのでございます。

これだけ簡単にアメリカにちゃぶ台返しをされますと、性善説で取り決められている「核禁止条約」が、ほんとフワフワしたお花畑的条約に見えてくるのでございます。まぁしかし、前大統領のオバマさんがアメリカの良心の代表だとすると、「アメリカの本音」を代表するのがトランプ氏と言えるのではないでしょうか。

このアメリカのちゃぶ台返し、日本はどうするのでしょう? 立場的に、付かず離れずで行かざるを得ませんよね。もう、どちらにも動けない足すくみ状態。ただ、もらい火で日本が炎上しないようにするだけ。安倍さん、けっこうタヌキで行動しないといけませんよ。アメリカがちゃぶ台返しするなら、日本も安保をちゃぶ台返し...まぁ、無理でしょうねぇ。

そのトランプ氏、性別の定義を「生まれつきの性別のみ」と急に発言。アメリカ中の LGBT が、そりゃぁ大騒ぎ! トランプ氏の思惑はアメリカの9割以上を占めるキリスト教徒への票集め目的なのでしょう。彼がこれを切り出せるのも、LGBT を受け入れようというアメリカの良心の裏側に、キリスト教的な同性愛批判が根強く残っているからでございましょう。

ワタクシね、以前より、LGB(レズ・ゲイ・バイセクシャル)とT(トランセクシャル)を分けるべきだと申し上げております。レズ・ゲイ・バイセクシャルは、生まれつきの性で生活し性対象が普通じゃないだけ。ですが、トランセクシャルだけは「違う性への憧れや性転換手術」が伴うからでございます。

レズ・ゲイ・バイセクシャルは、「見た目では分からない」という特徴がございます。ですから、本人が自ら曝(さら)け出すような行いをしなければ、一般社会に埋没することが出来る。本人が自重した行動をしていれば、トイレや更衣室、浴場の問題は起こらない。大昔から、レズ・ゲイ・バイセクシャルの人達は、そうやって世の中と「折り合い」を付けて生活してきたのでございます。

問題が起きやすいのは、トランセクシャルの人。見た目、全然分からない人もいれば、明らかに違和感を呈する人もいる。すると、時として、トイレ・更衣室の問題が発生する。本人の希望を叶えてやりたくても、回りの人達の同意が得られなかったりする。性転換済みで容姿も問題なくても、まわりの同意を得られない場合も有ったりするのでございます。

さて、こういった人達を行政が扱う際、レズ・ゲイ・バイセクシャルの人達は、「とりあえず見た目の性に沿って行動」してもらえば、問題は起きないのでございます。これが一番、扱いやすい。レズ・ゲイ・バイセクシャルの人達は、自分の性別を尊重し受け入れている人が多いので、「自分の本当の性は...」ということを言い出さないのでございます。

細かく分けなければいけないのが、トランセクシャルの人。性転換手術をしているかどうかで、分ける必要もございます。「心の性」というものを明示化する方法が存在しないので、まさに、本人の主観に頼ることになってしまう。この曖昧さが、行政的には一番やっかいで、問題が起きやすい。

ワタクシ名古屋薫、タマタマはないけれどサオは残っております。そのワタクシ、ニューハーフになってから早30年以上を、女性として生活しております。そのワタクシが言うのですから、どうかお許しを。トランセクシャルの人は、自分を客観的に評価し、自分の心の性に関係なく、「よりトラブルが起きない選択肢」を選ぶべきでございます。

「心は女」と言いつつも、どうしても男にしか見えない人は、男性用を使うべき。逆もしかり。またワタクシの様に世の中に埋没出来ている人は、知らん顔してその埋没している性の方を使えばいい。常に「他人に違和感を与えない」ことを重視し、違和感を与えそうなシチュエーションではとにかく自重するのでございます。

更衣室などは、完全に回りの人を「騙しきれる」場合のみ、こっそり使えばいい。浴場なども、性転換している人で、やはり回りを完全に騙しきれる人なら「こっそり」使おう。くれぐれも、「自分は理解されている」と過信しないように。あのアメリカでさえ本音と立前が渦巻いております。いわんや日本もをや、なのでございます。

まぁ、これもワタクシが言うのですから許していただきたいのですが、生まれつきの性とは違う性で生活したいという人は、何かしらを我慢しながら生きていく義務が有ると思っております。

世の中には、生まれつきの性とは違う性で生きたいと思いつつ、我慢しながら世の中と折り合いを付けながら生きている人も大勢いるのでございます。それを考えると、違う性で生きられるというのは、実に「ワガママな生き方」なのでございます。自分のワガママを通すのですから、(浴場とか)我慢すべきことも当然出てくる、それがワタクシの考え方でございます。

行政とか法律ってのは、明示的に証明出来ないことを区分するのは非常に苦手。この LGBT の人達の性別を行政や法律がどう扱うかってのは、そのうち日本でも問題になってくる気がいたします。鍵は、LGBT 以外の人達の共感。「こんな人達だったら協力してあげよう」と思ってもらえるような行動を LGBT の人達が取り続けること、それが鍵だと思っております。


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