店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
映画『コードブルー』が公開されたってんで、その特番ですとか医療関係の番組がチラホラ放送されております。日本って国は国民全員が保険に入っており、病院は一度受け入れた患者は放り出さない。奇跡のような医療体制でございます。
しかしね、ちょっと前の新聞記事にもありましたが、海外からの旅行者が日本で治療を受けて、そのまま治療費を踏み倒して帰国してしまうというのが病院の大きな負担になっているそうでございます。保険なしでちょっとした手術でもしようものなら、治療費は100万円超しちゃうでしょ。そりゃぁ踏み倒したくもなるでしょう。
また、その保険制度の隙間を悪用して、日本で格安の手術を受けるためだけに来日する人もいるとか。まぁ、保険適用で治療を受けるのなら病院の負担はないのでしょうが、恒常的に保険料を支払っていないわけですから、その負担はワタクシたちの保険料にかかってくるわけでございます。
良いことか悪いことかの判断はつきかねますが、日本の病院ってのは来た患者を断らない。明らかに治療費の支払い能力が無いと分かっていても、治療を始めたら最善を尽くす。外来の患者なら、まだ治療費の相談も出来るってものですが、問題は救急車で運ばれてきた人。やはり最善を尽くし、本人に支払い能力が無いと病院の未回収となってしまう。
今から9年ほど前に、韓国の射撃場で火災が起きるという事故がございました。日本人観光客が何人か犠牲になったのですが、この時、韓国の病院が「治療費を支払わなければ、遺体を引き渡さない」と言い出したのでございます。これは、日本政府、韓国政府におよぶ問題になったのでございます。
これね、治療費は2人分で2千500万円。病院はこれを個人ではなく遺族の住む「市」に請求した。取りはぐれが怖かったのでしょうね。散々揉めた末、市がその治療費を負担するということに決着したのでございます。
病院の非情な態度と見ることも出来ますが、病院も人道的に被害者を受け入れざるを得ず、この治療費がもし未回収となると、それが病院の存亡に関わるということも有ったのかも。病院も「人道的」だけで片付けられない事情が有ったのでしょう。日本の病院は、ここまで強引な取り立ては、しないんですよねぇ(すればいいのに)。
日本人が海外旅行に行く時には極力保険に入っておくべきと申し上げた上で、もうね、海外から来日する外国人は、強制保険にしちゃうというのはどうでしょう? 来日する際は掛け捨ての保険に強制加入。来日外国人全員から徴収するのなら、1人当たりの金額はそれほどにはならないでしょ。
今、日本は世界中から人が押し寄せる大人気の旅行先。年間、数千万人という観光客が訪れております。需要と供給の関係を持ち出しますと、人気が有るものというのは値段が高くなるのが自然の摂理。日本に入国する際、ちょいと余分にお金がかかっても、これだけの人気なら大丈夫なはず。