店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
3連休、ちょいとバタバタしまして、ワタクシ、グロッキーになっております。もうね、暑いのもあって、疲れ倍増。洗濯物を干していると、顔から流れるように汗が噴き出まして、あっという間に水を被ったような顔に。1日に何度も着替えております。
一般の方から「性転換をしたい」という相談をときどき受けたりいたします。ワタクシはタマ抜きであって性転換の経験は無いのですが、まぁ今までに色々なケースの人を見ておりますので、その経験でアドバイスをしたりいたします。
ここでね、こんな例え話をいつもするのでございます。「自分の国籍に違和感を持つ人のお話」でございます。日本人なんだけど「自分は、本当はアメリカ人なのかも」って強い違和感を持つ人がいるといたしましょう。ちょっと強引に想像してみて下さいませね。
ここでね、この人がアメリカ人っぽい様相をしたりしても、周りに不快感や迷惑をかけなければ、誰も文句を言わない。髪の毛を染めて、鼻を高く整形し、いつも英語ばかり話して、完全にアメリカ人に変装することも可能。やはり、不快感や迷惑をかけなければ、自由。思想・表現の自由でございます。
さて、「俺はアメリカ人だから」と言ってドル紙幣で買い物をしようとしたり、車で右側通行をしたりしたら、これはダメダメですよね。そんな独善は、周りの人の共感を得られない。表現の自由が有るから好きなように生きられるはずだけど、「生活」していくためには近所や職場での「共感」が必要不可欠なのでございます。
さぁて、この人が、いよいよ、実際にアメリカ国籍を取得して、アメリカに住もうと思い立ったといたしましょう。まぁ、国籍ってのは大変ですから、グリーンカード(永住許可証)取得といたしましょうか。それで、その人は、めでたく、自分の違和感から解放! となるのでしょうか?
アメリカで仕事は見つかるか? 英語力は? いくら気持ちがアメリカ人でも、見た目は日本人。で、まともに英語が話せないとかだったら、仕事を見つけるなんて、無理。見つけられたとしても、メキシコからの違法移民とほぼ同じ扱い。最底辺の仕事しか与えられない。もし仕事が見つからなければ、アメリカの地で野たれ死に決定でございます。
さて、お話を「性の違和感」に戻しましょう。何が言いたいかと言いますと、違和感を持ちつつも、周りの共感を得つつ生活していくことは不可能では無い。ニューハーフと呼ばれる人達、オネェと呼ばれる人達はこの類。あるいは、世の中の「ちょっとナヨッと見える人」も、苦労して世の中との「折り合い」を見つけてきた人なのかも知れません。
一線を超える、つまり性転換手術に踏み切った場合、何が必要か? それは、お仕事でございます。元が男(女)だろうが、使う方はそんなの関係ねぇ。お仕事が出来て、同僚とのトラブルが無ければいい。そう、ここでも、同僚や雇用主との「共感」が必要となってくるのでございます。
ワタクシはこういった相談を受けますと、「家族や同僚から共感は得てますか?」「お仕事のこと、考えてますか?」と聞いております。要するに、「すでに異性の姿での生活が成立している人でなければ、手術に臨むべきではない」ということでございます。