店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
サッカーワールドカップ、日本のパス回し戦法への賛否両論が未だに続いております。先日も書きましたが、ヨーロッパの人達には自分たちの文化としての「自負」がございます。それを穢(けが)されたという思いとともに、根強く残る「アジア蔑視」も影響していると思いますよ。
このアジア蔑視は、テニス界が酷い。マイケル・チャンや錦織圭は、いわれの無いブーイングを散々浴びながらのプレイが多かった。その共通する想いが有るからこその師弟関係でもあるのでございます。差別的な言い方になるかも知れませんけど、白人ってのは、自分たちを英雄にさせてくれる「負ける存在」が必ず必要なのでございます。
今、海外のメディアが「日本、スゴイ」と褒め立てることが多いものでございますが、あれは社交辞令だと思っていた方がいい。今回のパス回し戦法の様なちょっとした「突っつきどころ」を見つけると、しゃにむに袋だたきにしようとする。心の底にある「アジアのくせに」という蔑視と、今まで白人の引き立て役だったアジアに足をすくわれそうという恐れとが混じった感覚なのかも知れません。
今日も深夜に、ロシアとスペインの試合を見ておりました。結果は、PK戦の末、ロシアが辛くも勝ち上がり。解説者の談によると、またもや番狂わせの結果だそうでございます。ドイツがグループリーグで敗退したり、アルゼンチンが苦戦したりと、番狂わせの多いワールドカップでございます。
これは、今回から導入されたビデオ判定とフェアプレイポイントが関係していると、巷ではチラホラ言われております。これに関する、面白いデータがございます。何年か前にスポーツ誌が調べたデータですが、「ファールを貰うためのウソの転び(シミュレーション)が多いチームほど、得点率が高い」というデータが有るそうでございます。そのシミュレーションの何割かが、確実に得点に結びついているということでしょう。
サッカーは「騙しのスポーツ」と言われるくらい、騙し合いが重要だそうでございます。フェイントやオフサイドトラップといったフェアな騙しも有れば、シミュレーションの様なアンフェアな騙しもございます。「正々堂々」とか「潔く」というのが好きな日本人にとっては、むしろ、あまり向いてないスポーツと言えるかもですね。