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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-04-03 【もう何も信用出来ない】

まずは、新聞の切り抜きから。

「旅かえる」というアプリ、ワタクシの iPhone にもインストールされております。なんてぇことはない、気まぐれに旅に出て、気まぐれに戻ってくるカエルの世話をするだけのアプリ。育成型のゲームとでも申しましょうか。

無料のアプリ。課金することも出来ますが、基本的に、課金なしに楽しめるアプリでございます。小まめにチェックして、お弁当や旅支度を用意しておいてやる。すると、カエル、勝手に旅に出て行くのですよね。で、旅先から写真(イラストですが)を送ってきたり、お土産をくれたりする。

ゴールが見えるわけでもない、ギャンブル性があるわけでもない、ただ「次はどんな写真を送ってくるかな」と気になって、ついつい世話をしてしまうのでございます。ただ、このアプリが中国で先に大ヒット。そのニュースを受け、日本でも利用者が増えていったという経緯でございます。

このカエル、やたら名古屋城の写真を送ってくると思ったら、名古屋の会社が作ったアプリなのですね。で、新聞記事にも有るように、中国のアプリ会社が、これを正式に運営しようというお話だそうでございます。

でもまぁ、中国語に改変された海賊版が大ヒットした後で、正式版をどの様に展開していくのでしょうか? こういった知的財産のコピーとか海賊版というものへの、異常なまでの情熱、どうにかなりませんかねぇ。

アメリカが中国を関税で締め上げようとしたのは、その知的財産権の侵害が原因。中国も応酬して、今や泥仕合となっております。けれど、知的財産権を侵害しているのは明らか。ワタクシ、あえて「スパイ」という語を使いますよ。中国が世界中をスパイする、実に巧妙な仕組みが出来上がっているのでございます。

中国は、アメリカや日本を始め、世界中に留学生を送り込んでおります。そして、中国政府は、その留学生のほぼ全てを、大使館を通じて「把握」し「管理」しております。また、渡航先で博士になったり企業に就職した人も、把握・管理しております。

恐いのはここからでございますよ。その世界中に拡がった中国人に、中国政府は、得た知識や技術を本土に報告する義務を追わせているのでございます。この仕組みを知った、と言うか、知りつつも長年我慢していたアメリカ、そのアメリカのトランプさんが、とうとう堪忍袋の尾を切らせたというわけでございます。

また、海外企業が中国で起業する時には、中国企業との合弁会社にするように決められております。この仕組みも、やはり海外の技術を吸い上げるためで、先進国はみな、これでさんざん痛い思いをしてきているのでございます。

さらに、以前、中国の会社が始めた翻訳サービスでは、入力した単語がそのまま中国のサーバーに送られる仕様になっておりました。もし、日本の企業がそのサービスを利用して契約書とかを作製したら、内容が中国側に筒抜けになっていたでしょう。

あるいは、中国製のパソコン、これも危ない。工場出荷時に既にウイルスを感染させている機種が報告されております。あえて「感染させている」と書きますよ。それくらい確信犯で悪質なのでございます。知らずに使うと、データの漏洩や遠隔操作をされるということにも繋がったでしょう。

先日、トムハンクスの「ブリッジ・オブ・スパイ」という映画を見たのでございます。アメリカとロシアとで、捕虜となったスパイの交換をするお話でございます。映画に出てくるスパイというのは、何かしら特殊な人間ですが、今や、留学生や合弁会社、パソコンのソフトなど、いたるところにスパイが潜んでいるようでございます。

こういった情報収集を、「アウトロー」と呼ぶのか、「したたか」と呼ぶのか? あるいは、情報を抜かれる方がマヌケなのか? 個人情報とか言ってる場合じゃない。もうね、情報なんて、抜かれることを前提で行動していかないと無理かも。そんな、ちょっと恐いお話をしちゃいました。さぁ、カエルさんの世話をしようかな。では、では。


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