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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-02-18 【無国籍ファン】

本日も、フィギュアスケートのお話でございます。と言っても、フィギュアスケートのファンのお話。平昌の会場でも国旗を掲げているファンが大勢いらっしゃいましたが、あの人達のほとんどは日本人の熱狂的なファンの方々でございます。

空席が目立つせいか、テレビカメラがあまり客席を移さないので分かりにくいのですが、あのコアなファンの方々、出場者が変わる度に、その出場者の国の国旗を掲げているのでございます。そう、驚くなかれ、出場する選手の全ての国の国旗を用意して、会場に赴いているのでございます。

そんな日本のファンのことを海外のメディアは、「いったい、何種類の国旗を用意してきているんだ?!」と驚きの様子で伝えることもございます。海外の会場でもそこそこ目立つ日本のファンですが、これが日本の会場となると、客席全体がほぼ同じ国旗で埋め尽くされ、それが選手ごとに更新されることになりますから、そりゃ海外のメディアは驚くでしょうね。

何年か前の、日本で開催されたフィギュアスケートの大会のテレビ中継を見てまして、こんなシーンがございました。選手の名前は分からないのですが、アメリカの男性選手、その大会の競技で引退することを発表していたのでございます。

アメリカではあまり人気のないフィギュアスケート、母国では淋しい会場で滑ることが多かったのでしょうね。ところが、日本の会場は超満員。しかも、自分の演技が終わるやいなや、会場中が星条旗で埋まったのでございます。

当然、日本のファンは、彼の選手生涯最後のスケーティングであることをよく知っております。有終の美を飾らせようと、いつもより多くの星条旗が掲げられたのかもしれません。そして、そのアメリカの選手、感極まって、リンク上でボロボロと泣き出しておりました。両手で頬を覆うものの、ウルウルした目からは大粒の涙がこぼれ落ちておりました。

日本のフィギュアスケートのファンは、フィギュアスケートそのものを愛しておりますよね。演技を芸術的・技術的に評価する審美眼を持ち、良い演技には分け隔て無く賞賛を送る。そして、選手全員分の国旗を用意して、地球の裏側まで応援に行く。こんなコアなファンが根付いている競技は、他には見たことないのでございます。

さて、平昌のフィギュアスケートですが、スケジュールが有り得ない! 早朝から練習走行、午前から昼にかけて本戦と、これは選手もやり難いでしょうねぇ。まぁ、アメリカのゴールデンタイムに合わせた時間設定なのでしょうが、アメリカではあまり人気が無いと聞いております。本当に、この時間でなければいけないのでしょうか? 

一方、さんざん不評を買っているジャンプ競技ですが、なぜあの深夜帯なのでしょう? 深夜0時頃と言えば、アメリカでは朝。いったい、どこの国に忖度してあの時間帯になったのでしょう? 謎なのでございます。もうね、ネットでいつでも見られる時代ですから、そういった忖度はやめましょうよ。

ということで、2日連続でフィギュアスケートの話題でございました。ほんと、日本のファンはすごい!


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