店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ワタクシの Mac には、様々な電子辞書がインストールされておりますが、それとは別に、SHARP の電子辞典も使っております。ジャパネットの通販で15年前に買ったものですが、今でも重宝しております。今日は、そんな電子辞典・電子辞書のお話。
広辞苑の第7版が発売されたとか。いやぁ、ぶ厚い紙の辞書を今さら大々的に宣伝されましてもねぇ。きょうび、紙媒体の辞書を購入する人がどれだけいるでしょうか? 岩波書店といえば、出版社の老舗。その岩波が出す広辞苑は、辞書業界のスタンダードとも言える存在。もうそろそろトップに立つ者が、先陣を切ってもいいと思いますけどねぇ、紙媒体への決別を。
紙の辞書というのは、その大きさの制限のために様々な制約があるのでございます。どの語を選別し、どの語を外すかとか、改行による無駄な余白を減らすために、説明文の文字数を切り詰めるとか。あと、いかに薄く丈夫な紙を選別するかなんて工夫もございますね。
紙の辞書は、その編纂(へんさん)者の方々の涙ぐましい努力の結晶であることは申し上げましたが、ワタクシ、あえて、言いますよ! もうね、時代遅れなのでございます。語の取捨選択とか、文字数の切り詰めとか、電子辞書なら全く必要ない努力でございます。過去の版で掲載・削除された語を全て復活させ、設定で「表示・非表示」を切り換えるなんてことも出来るのでございます。
また、紙媒体というのは、後からの訂正が難しい。今回も、「台湾」の説明文に関して中国からクレームが来ておりますが、それに何らかの修正が入るとしても、次の版が出るまでの何年も先になってしまう。電子辞書ですと、アップデートという形で、随時、変更・修正を入れることが出来るのでございます。
ネット上の百科事典としてウィキペディアがございますが、あれは総括する管理者が不在の無法地帯。デタラメな表記も混じっているので危なっかしい。内容に関して書店が責任を持ち、かつ細かい修正・アップデートがその書店の責任で行われる、そういった辞書こそ、今、必要だと考えております。