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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-11-28 【修正しなくても、撮り方でいくらでも綺麗になるのですけどねぇ】

昨日は、「星野ちとせ」の写真の更新で追われた日でございました。入店してから、ほぼ半年。仕事に慣れ、写真撮影にも慣れ、若い人が成長していくのは嬉しいものでございます。

お店のオフィシャルサイトに掲載する写真には、ワタクシなりのあるポリシーがございます。まず、入店当初は限りなく「ありのまま」に。お化粧に慣れてない人、撮影に慣れてない人、人それぞれの良い部分も悪い部分もそのまま撮影しちゃいます。写真の修正は、最小限の色補正程度にとどめておきます。

これに関しては、コンパニオン本人から、いろいろ言われることもございますね。今や、スマホでパソコン並みの画像編集が出来る様になっております。普段から「修正ありき」で撮影する人からは、まぁ、不平を言われることもございます。そんなときは、画像をトリミング(切り取り)して妥協点を見い出したりしております。

コンピュータによる画像編集が簡単になり、今や街中には修正写真が溢れかえっております。その中で「修正無し」に拘るのは、ワタクシは写真を「横軸」で考えているのでございます。横軸、つまり時間経過ですよね。更新の度に成長していくコンパニオンを追っていってもらいたいと思っております。

一度、修正写真、つまり「虚像」を見せてしまうと、虚像を送り続けなければならなくなるでしょ。永遠に虚像。まぁ、一見(いちげん)さんの多い東京などではそれで商売も出来ましょうが、常連の多い名古屋では、どうしても苦しむことになる。

今は、人々が写真を信用しない時代なのですよ。せっかく修正なしで綺麗な写真に仕上がっても、「どうせ修正が入っているのだろう」と言われてしまう。だから、よほどの強力な新人でない限り、なかなか写真だけではお客様が食いついてきてくれないのでございます。

虚像には「伸びしろ」がございません。完成された写真ですからね。キャリアの長いベテランさんならそれでいいのですけど、新人にお客様が求めるものは「伸びしろ」でしょ。新人が拙いのは当たり前。その新人が、今後、どんなに綺麗になっていくか、その可能性を秘めた写真の方が良いと思うのでございます。

ただねぇ、ありのままに出されるってのは、コンパニオンにとってはストレスが溜まる。特に、最初の数ヶ月は覚えることも多く、不慣れな接客に失敗することもあり、なおかつ、なかなか選ばれなかったりすると、写真のせいにしたくなったりもいたします。

喉元過ぎればナントカと申します。その苦しい時期をやり過ごすと安定期に入るのですが、そこまで我慢が出来なくて早々とお店を去ってしまう新人さんも、時々いらっしゃいます。まぁ、世の中全体が「我慢して、修行して」という時代ではなくなってますからね。実像と虚像をどう扱うか、悩ましい時代でございます。


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