店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
早めにお歳暮の手配をしておかなければと思い、午前中に高島屋へ行って参りました。それほど混雑してませんでしたが、それでも30分待ちの状態。売り場がコンパクトというか小さめだったのが気になったのでございます。
この時期ですと、フロアの大きな面積をお歳暮の受け付けとして利用していそうなものですが、需要が減ってきているのでしょうか。あるいは、ネットで注文してしまうのでわざわざデパートまで足を運ぶ人が少なくなったのでしょうか。というワタクシも、ネットでやれるものならそれで済ましたいものでございます。
まぁ、年に2回、お中元とお歳暮のために高島屋まで足を運ぶのは、高島屋の東急ハンズに用事があるということもございます。あそこにしか売ってないものがございまして、お中元・お歳暮の手配の際、ついでに買いだめしておくのでございます。
最近はネットで手配する人が多いのでしょうか、お歳暮の順番待ちをしているのは、いかにもネットに縁が無さそうな高齢の方が多かったのでございます。その中に、場違いのような男性が1人、椅子に座って順番を待っておりました。
年の頃は30才前後。チョイお洒落なスーツに、ちょっと高そうな革靴を履いておりました。身だしなみも良く、いいルックスなのに、背中を丸めて前屈みに座っておりますので、その身なりが台無し。背中を丸め、スマホでゲームをしておりました。
にわかに、その男性のスマホに電話が掛かってくる。電話に出た男性、何やら「エンドユーザー」という語をやたら連発しながら、電話の向こうと打ち合わせ。結構長いやり取りの末に、電話を切ると、すぐにゲームに復帰。いや、ワタクシ、「今のやり取り、メモしなくてもいいの?」と気になりましたが、そういうのをちゃんと覚えられる人なのでしょうね。
エンドユーザーなんて言葉を使うのは、コンピュータ関係でしょうか。あるいは、ゲーム関係? ならば、ゲームにご執心なのもお仕事の内? スーツや靴から、それなりの収入の有る人のはず。でも、もしコンピュータ関係ならば、デパートのギフト売り場で順番待ちをしているのはなぜ? ワタクシ、想像のツバサをバサバサ広げながら、横目でその男性を観察しておりました。
順番待ちはワタクシの方が先に呼ばれ、その男性の謎は謎のまま。まぁ、謎を解きたいとも思いませんけどね。気になってその男性に突撃質問など始めたら、ワタクシ、不審者として通報されてしまいそうでございます。謎は謎のままでいいのでございます。想像するのが、楽しいのですから。
ギフト売り場で順番を待つ30分ほどの間、その男性の物語がワタクシの頭の中を駆け巡り、まるで短編小説を1話読み終えたような気分でございました。この「頭の中で勝手に始まるストーリー」、時間つぶしには好都合なのですが、困ることもございます。普通にドラマや映画を見ているときにも、勝手に始まるのでございます。