店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
生まれた星が悪いのか、前世の因果の応報か、ワタクシはですねぇ、なぜか不良品に巡り会ってしまうことが多い。家電製品などでは、初期不良という形で交換してもらえます。飲食店では、頼んだメニューを間違えられたり、入っているべきものが入っていなかったりなんてことがございます。
松屋でのドタバタをいろいろ書いておりますが、今日も、事件発生! カレーきしめん単品を頼んだところ、みそ汁が付いてまいりました。本来は、付いて来ません。汁物がふたつ、お腹、チャッポンチャポンなのでございます。
深夜でしたし、なんか1人で店番をしているようですし、まぁ態勢に影響はないし、そのままいただいちゃいました。間違いを指摘しても、どうせ捨てちゃうだけでしょうし、どうせ捨てるのならば、ワタクシの胃袋の中へ捨てさせていただいたのでございます。
今回は、ワタクシが得をした例でございます。他には、ラーメン屋でチャーハンを頼んだら、キムチチャーハンが出てきたことがございます。間違いを指摘すると、まだ不慣れな外国人の店員さん、「すぐお持ちします」とのこと。そして、キムチチャーハンはサービスで置いておきますとのこと。その日は、チャーハンを2皿食べたのでございます。お腹、タップンタップンだったのでございます。
逆に、損をすることもございます。おろしポン酢牛めしをテイクアウトしたら、ポン酢が入ってなくて、おろし牛めしになっちゃったこととか、あと極めつけは、世界規模の某ハンバーガーショップでの出来事。やはりテイクアウトで持ち帰り、自宅でガブリ! あれ? なんかジューシーさが無い! な、なんと、ハンバーグを入れ忘れたハンバーガーだったのでございます。
どうやったらそんなハンバーガーが作れるのか、当時、疑問に思っておりました。店員同士がイタズラ用に作ったのを、うっかりお客に出してしまったのでしょうか。お店に電話をして住所を言ったら、慌てて持ってきて下さいました。お店でも、思い当たることがあったのでしょう。まぁ、20年くらい前のお話ですので、笑い話でございます。
こういった不良品とか間違いとか、特に自分が損をしたときには腹を立ててしまう人は多いのではないでしょうか。ワタクシはね、そんなに酷いことでなければ、楽しむ様にしております。そう、「非日常」を楽しむのでございます。
非日常ってのは、狙って体験しようとしても、なかなか自分では難しいのでございます。むしろ、唐突に転がり込んできた非日常の方が、面白く、触発される度合いも大きいのでございます。そして、新しい発見や発想に結びつくこともございます。日常では死角になって見えなかったことが、非日常で見えてきたりするのでございます。
例えばですねぇ、ワタクシがよく書く松屋での非日常がございます。券売機の思いも寄らぬ動作とか、思ってもみなかったものがお盆に乗っているとか。そんなとき、ワタクシは必ず、それを分析しておりますよね。どうしてそうなるのか、どうすれば防げるのか。もっとスマートなやり方はないか。ほら? こう考えると、非日常が楽しく見えてくるでしょ、見えてきませんかねぇ?
あと、順番を間違えられて待たされたときとかは、逆に、待たされた人の気持ちが体験出来る。待たされた人がどんな心理でどんな行動に移るのか、思いを馳せるのでございます。飲食店で、たまたま不潔な思いをしたときには、逆に、自分のお店で不潔な思いをさせてないかと思いを巡らすことになる。非日常は、想像力の宝庫なのでございます。