店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
NHKの朝ドラ『わろてんか』、再放送の『花子とアン』、どちらも子役時代が終わり本編へと入ってまいりました。ただね、『わろてんか』主演の葵わかなさんの顔がどうも現代的で、明治後半とか京都といった空気にどうも馴染まない。違和感を感じながら見進めております。
『花子とアン』は脇役陣の演技に感服。特に妹役の「黒木華」さん、いつ見ても繊細な演技でございます。端っこの方に映り込むだけのセリフの無いほんの数秒のシーンでも、必ず顔で演技しております。それが、上手いのでございます。
この妹が、主人公「はな」と対立することになるのですが、こういった「見ていてイライラさせられる脇役」というのは、物語の中で実に重要なのでございます。というか、話を面白くするために脚本家が意図的にぶっ込む登場人物なのですけどね。
話を一度イライラさせて、それが解消されたときに見ている側はカタルシスを感じる。そういった”手口”でございます(脚本家の方、失礼)。ただね、理不尽なイライラでは、話にのめり込めない。単なるイジワルでは、薄っぺらいカタルシスしか得られない。深い意味のあるイライラと、それを演じられる女優さんとがあって、上手く行く手口なのでございます。