店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
本日、ちょいとした事件がございました。お客様からの「すぐ近くに居るはずだけど」という電話。回りの景色を教えていただいても、明らかにお店の近くでは無い。どうやってそこまでいらっしゃったかを聞きますと、カーナビの「電話番号検索」で誘導されたとのこと。今日のお話の発端ででございます。
ワタクシ、電話番号検索と聞いた時点で、「まだ少し離れたところにいらっしゃいます」と即答。さらにもう少し車で移動していただくことになりますので、お客様が慌てて駐車場へ入れてしまわないための配慮でございます。
ワタクシが即答出来たのは、同じようなトラブルに遭われるお客様が、最近、時々いらっしゃるからでございます。これは、カーナビの電話番号検索が問題。実は、今、一部のカーナビの電話番号検索は正しく動作しておりません。
カーナビの電話番号検索が出来なくなったのは、NTTの電話帳検索サービス「iタウンページ」が、電話場号から住所を検索するというサービスをやめてしまったからでございます。個人情報の扱いが厳しくなったりとか、犯罪防止とか、そういった理由でございます。
ここで問題となるのは、検索が出来ないのなら、カーナビに「検索不可」と表示されるべきなのでございますが、なぜか、全然違う場所が表示されてしまうのでございます。当然、お客様はその表示を信じますよね。で、冒頭のやり取りになるのでございます。
NTT側が申しますには、NTTで出来るのは、電話帳に表示するかしないかの設定だけ。それ以外の技術的なことは分からないとのこと。フムフム、窓口のおねぇさんには荷が重たい質問だったようでございます。「カーナビのメーカーなら、何か分かるかも」とのおねぇさんのお言葉。早速、カーナビメーカーに電突でございます。
選んだのは、カーナビ最大手「パイオニア」。パイオニアのサポートに電話攻撃でございます。電話に出たのは、男性の方。するするとこちらの話が伝わっていく。多分、技術畑の人のようでございます。こういった専門知識を持った人が直接サポートの電話に出てくれるメーカーは、スムーズにコミュニケーションが取れ、ありがたいのでございます。
そのサポートの男性のお話によると、パイオニアでは、iタウンページを含め、様々な情報をかき集めて電話帳のデータベースを作っているとのこと。そして、パイオニアの製品で当店の電話番号検索が上手く行くか、試してくれたのでございます。
結果は、大成功。これを読んで下さっているお客様! パイオニアのカーナビでは、当店の電話番号検索、正しく表示されます! 「この作業を、各メーカーごとに繰り返せばいいのですよね」と笑いながらサポートの男性に言いますと、その男性も一緒に喜んで下さっている様子。丁寧にお礼を申し上げて、電話を切ったのでございます。
パイオニアのサポートの方が言うには、電話帳のデータベースを作っている専門の会社があるとのこと。で、電話番号検索で間違った場所を表示してしまうというトラブルは、その専門の会社のデータの作り方に問題があるかもとのこと。そういったデータは、検索に失敗すると、その地域の代表的な建物の住所を返してくることが多いとおっしゃってました。いや、先にも申し上げましたが、そういう場合は「検索不可」と返して頂きたいのですけどね。