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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-09-23 【ふしだらな方が、丸く収まる法則】

本日の朝ドラで、感動的でもあり、興味深くもある、こんなシーンがございました。

登場人物は中年の男女、レストランのシェフとそのシェフに心を寄せる女性、愛子さんでございます。シェフは若い頃、奥さんと病気で死に別れており、愛子さんも若い頃に結婚を約束した男性を戦争で失っております。

この2人、お互いに相手に心を寄せておりながら、どちらも若い頃に失った最愛の人への気持ちを捨てられなく、相手への告白に二の足を踏んでおりました。で、とうとう、お互いに気持ちを告白するシーンが登場したのでございます。

愛子さんは戦争で失った彼氏を今でも愛していること、シェフは死に別れた妻のことをまだ愛していること、それぞれ心中を語り合った後で、こんなセリフが続くのでございます。


シェフ「私は愛子さんにとって、世界で2番目に好きな男性で構わない」
愛子 「はい、私もそうなりたいです」
シェフ「お互いに、出来なかったこと、してみませんか?」
   「諦めていたこと、取り戻しませんか?」
愛子 「はい、したいです」
シェフ「うん、よろしくお願いします」
愛子 「よろしくお願いします」

こんな、やり取り。2人とも、かつて失った人への想いが強すぎて、新しい恋へ足を進めることが出来なかったのでございます。しかし、シェフが「2番目でいい」と切り出してから、2人とも亡き人の呪縛から解き放たれるのでございますよね。「2番じゃダメなんですか?」、まぁ、どこかで聞いたことがあるようなセリフではございますけどね。

さて、このセリフで思い出したのが、最近の不倫騒動。そもそも、不倫を「悪」って定義するのも、エゴでございます。「自分が1番じゃないのがイヤ」という思いが、不倫を悪としてしまうのでございます。独占欲でございます。

では、「2番目でいいや」と思ってみましょうよ。そして、こう考えるのでございます。「世界中に何十億も人間がいるのに、その中で私は2番目、オリンピックなら銀メダル、すごい名誉なこと」と。

だから、もし金メダルじゃなくっても、銀メダルをキープしておけばいいと思うのでございます。ここで欲かいて金メダルを取りに行くと、その浅ましさが逆に働き、銀どころか表彰台まで失うやも知れません。また、2位をキープしている間に、1位がずっこけるという場合もございます。

不倫と似たようなもので、「三角関係」というものがございます。三角関係は、さらに人間関係が複雑。三角形ってのは角がとがっておりますように、人間関係もトゲトゲしくなるのでございます。もし車のタイヤが三角形だったら、とてもスムーズには走れません。

ここで、1人増やしましょう。「四角関係」。この4人の中にどんな愛憎劇があるのか想像すると実に楽しくなりますが、まぁそれは置いときましょう。形が四角になると、角の「とがり」が三角形よりは少なくなる。

もう2人増やしましょうか。「六角関係」。六角形まで来ると、かなり「円」に近くなるのでございます。車のタイヤが六角形だったら、そこそこガタガタするでしょうが、三角や四角よりは快適そうでございます。

チョイト数学が入りますよ。この多角形の角、ドンドン増やしていくとどうなるでしょう? この角が無限大に増えていくと、「円」になるのでございます。そう、円でございます。すべて丸く収まるのでございます。

人間関係も、三角関係とか四角関係とかだと、角が立ち、ギスギスする。で・も・ね、ドンドン「お仲間」が増えていって円に近づくと、そう、丸く収めることが出来るのでございます。不倫も、シングルとかダブル不倫とか少人数だから、ギスギスするのでございます。不倫し放題で人数も分からないような状況になると、きっと、丸く収まってしまうことでしょう。めでたし、めでたし。

最後に、ここまで書いてきて、「火野正平」さんの名前が頭をよぎりました。あの方の恋遍歴の数はハンパない。あそこまで多くなると、逆に丸く収まってしまっている。フム、フム、ワタクシの「不倫はお仲間が増えるほど丸く収まる法則」が、見事、立証されているような、いないような。では、では。


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