店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
安室奈美恵さんの引退に、ワタクシは「おめでとう」と申し上げました。アムラーの方々には複雑な心境でしょう。「アムロス」なんて言葉も生まれているそうでございます。「loss」を辞書で引くと「喪失による悲しみ」なんて意味が出てまいります。
「loss」という単語には、「死亡」という意味もございます。ワタクシ、大きな声では言えませんが、人が亡くなられたときも「おめでとう」と(心の中で)申し上げております。そりゃ、本当に声に出して言ったら、ヒンシュクものでございますからね。
これは以前にも書きましたが、よくドラマで殺人犯がとどめを刺す時に、「楽にしてやるぜ」なんて捨て台詞を吐きますよね。そう、死ぬということは、楽になることなのでございます。チョイトこじ付けっぽいですか? まぁ、ご説明いたしやしょう。
「この世とは、生きている間が”修行”」という考え方がございます。空腹とか嫉妬とか欲とか、生きるということには苦しみがいっぱいの修行だらけ。死ぬことは、その修行を「卒業」するということ。卒業だから、「おめでとう」ということなのでございます。
人は他人の死を見て、「あぁ可哀想」と嘆きます。でも、死人が自らを「可哀想」と思ったりはしませんよね。実は、可哀想なのは自分なのですよね。「あぁ、あの人にもう会えない自分は、なんて可哀想」なのでございます。