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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-08-30 【まさかの時の真のアラート】

またまた、ミサイルの国のお話。とうとう、頭上を飛び越えていきましたねぇ。ワタクシ、「大ごとにならないギリギリの所に落としている」なんて申しておりましたが、ほんのチョットだけ大ごとになったのでございます。

頭上をかすめた東北地方では、アラートが鳴り響いたとのこと。で、「鳴ったからって、どうすればいいの?」という声もまた日本中で鳴り響いております。そう、アラートを鳴らされても、どうしようもないのでございます。

今回のミサイルは、弾道が3つに分かれたとのこと。ふむふむ、清く正しい弾道ミサイルの姿でございますね(不謹慎、失礼)。ミサイルの大きな固まりが飛んでくる分には迎撃も少しはやり易いってもんですが、頭の爆弾の部分(弾頭)だけが飛んでくるっていうのは、こりゃ打ち落とすのが難しくなるわけでございます。

ひとつのミサイルに3~5個の弾頭が入っておりまして、その内の何個かはダミーでございます。迎撃する側からすれば、どれがダミーでどれが本物の爆弾かは見分けがつきませんので、目標を定めにくい。しかも、全てを打ち落とすほどには迎撃ミサイルを用意できない。必然的に、数発のミサイルを同時に打たれたら、全てを迎撃するのは不可能になるのでございます。

弾道ミサイルという名称から分かるように、大砲の弾のような軌道を飛んでまいります。ミサイルが加速するのは、ドンッと打ち上げた最初の数分間だけ。そのあとの軌道のほとんどは、惰性による放物線を描くだけでございます。

ですので、最初の燃焼時間が終わると、その後の軌道は計算しやすいということ。日本政府が「動きを完全に把握していた」と言うのも、この弾道ミサイルの(比較的)単純な軌道ゆえでございます。多分、日本の領空に達する前に、日本国内には落下しないというのは分かっていたはず(ここ重要)。にも関わらず、大げさなアラートを鳴らすというのは如何なものかと思うのでございます。

ミサイルの国のドン、愉快犯のような性格ですから、日本が騒ぎ立てるというのは逆効果でございます。案の定、そのドン、「日本が慌てふためく作戦で...」なんて発言をしております。アラートを鳴らしまくっている日本の姿、面白かったでしょうねぇ。

で、冒頭の話題、「アラートを鳴らされたところで、どうすればいい」という問題ですが、まず、政府が闇雲にアラートを出し過ぎ。頭上を通過するだけなら、いちいち鳴らすな! 些細なことで鳴らしていると、本当に危ないときのアラートに緊迫感が無くなるのでございます。アラートは「頭の上に落ちてくるときだけ」鳴らすべき、でございます。

さぁ、では、アラートが鳴ったら、どうするか! まず第1に「諦める」ことでございます。十分遠くへ逃げる時間はございません。諦めた上で、最大限の防御をするのがよろしいかと。どんな爆弾が積まれているかは分かりませんが、とにかく地下に非難するのが一番。昔なら防空壕、今風の名前ですとシェルターですね。ビルの地階や地下街でも大丈夫でしょう。

アラートを鳴らすだけでどう対処すれば良いかの説明をしない政府は、実に片手落ち。まぁ、初めての経験で、どうすれば良いのか分からないのでしょうね。結局、現状の「Jアラート」という物が、「政府はこれくらい頑張ってますよ」というアピールの道具にしかなっていないのが残念でございます。

アピールの道具だから、簡単なことで使ってしまう。本当の有事のことを考えると簡単に使って欲しくはないのですが、これには、すぐ「税金のムダ遣い」と騒いでしまう日本国民の風潮も悪いと思いますよ。使わないに越したことは無いのでございますから。

ミサイルの国の火遊び、少しずつ過激になっております。アメリカのドンとのやり取りが、今後も楽しみなのでございます。どちらのドンも、愉快犯的な要素がございますからね。ちょいと不謹慎な言い方ではございますが、「いいコンビ」だと思いますよ。では、では。


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