店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
お酒に弱くなったせいか、最近は夜な夜な飲みに出るということもなくなりました。まぁ、オープン当初とか、よく出歩いていた時期もございます。そんな場合でも、ニューハーフのパブやクラブに出向くのは、極力避けておりました。それは、ワタクシが行くと「引き抜き」騒ぎに発展する可能性があるからでございます。
ワタクシがそのようなお店に来店すると、やはり興味のあるニューハーフがいろいろ聞いてまいります。その後、その店の子が自分の意思で当店に入店してきても、それは「引き抜きをした」という疑いが出るのは必至。ですので、訪問先のママさんと親しい間柄でない限り、うかつにニューハーフの飲食店には行かないようにしておりました。
さて、安倍首相。もう、ほんとね、脇が甘すぎる。というか、ああいう立場の人には、怪しい人がいろいろ近づいてくるものでございます。当店のような小さなお店でさえ、怪しい不動産屋がちょいちょいコンタクトを取ってくる。首相なら、尚更でございましょう。
そう、加計学園の問題でございます。でもね、あの認可にゴーサインを出したのは民主党政権ですよね。それを引き継いだ自民党政権よりも、ゴーサインを出した民主党政権の方が怪しくないかい? まぁ、でも、みみっちい問題。国会で何日もかけるようなことかねぇ?
ロッキード事件やリクルート事件の時には、その金額の大きさや関係者の多さに驚いたものでございます。それに比べると、あぁみみっちい事件。飲食代をどちらが払ったとかどうとか。ちょいと前の小学校の問題でも、100万円の寄付をしたとかどうどか。これらの問題を時間をかけて追及して、国民にはその先にどんな恩恵があるのでしょう?
国会の中継を見ていて、どうにもいただけないのが、女性議員のヒステリックな追及。あれは逆効果。相手を問い詰めるときは、低い声で、静かに攻めるべきなのでございます。また、政治家に「白黒決着を付けたがる人」が増えましたよねぇ。政治ってのは、どこかグレーのまま、妥協点というか落としどころを見つけ続けていく作業なのですけどねぇ。
小池さんの豊洲問題もどこかで妥協して、「じゃぁ、これで手を打つけど、私の就任中は、いい加減なことは見逃さないよ!」と先に進むべきではなかったですか? 政治の問題なんて、どんな決着を迎えてもグレーなんですよ。グズグズ長引かせず、「この人は決断出来る人だ」「この人は、ごまかせないぞ」という印象を取り巻き連中に与える成果、という選択肢も有ったと思います。
世の中全体が、白黒決着を付けたがる風潮には、日本のマスコミの特殊性も有ると思います。アメリカのマスコミやニュースキャスターは、自分がどこの政党を支持しているかを明白にした上で、報道をしている。だから、様々な見方や意見が出る。ひとつの思想にマスコミ全体が染まるということは無いのでございます。
ところがですよ、日本のマスコミは「似非中立」。似非なんですよ、似非。中立を保っているようですが、実際には「視聴率が上がる・雑誌が売れる」という方向性で、全社が同じ方向に頭を揃えてしまう。今の日本人が、自分で考えず、出来合の報道に染まりやすいというのも、マスコミのそんな体質のせいかもしれませんね。
さらに、「愛国心」の考え方も、今の日本はチョイト歪んでいる。またアメリカを引き合いに出しちゃいますが、アメリカ人が人質になるようなテロ事件が起きると、アメリカの議会は議論中の議題をすべて保留し、与党・野党が手を組んでテロ対策に当たっている。主義主張は人それぞれ違っていても、愛国心に関しては同じ価値観を共有している。
それに比べて、日本の国会のていたらく。ミサイルが飛んできても、集中豪雨で被災していても、相変わらず、結果の出ない議論の応酬に固執してる。みみっちい問題で突っ込まれる与党もだらしないけど、そのみみっちい突っ込みしか出来ない野党もだらしない。そして、政治家が、今、本当にやらなければならないものという共通の価値観は、どこにも存在しない。