«前の日記(2017-06-29) 最新 次の日記(2017-07-01)» 編集

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|

2017-06-30 【カオル・イン・ワンダーランド】

昨日は「顔」のお話をしましたが、人の顔というのは、毎日コロコロと変わるものでございます。と言っても、美容整形のお話ではございませんよ。体調とか、心の持ちようで変わってしまうのでございます。

自分がどんな顔をしているかって、あまり自分では気がついていないものでございます。そこで、ワタクシは、「今日、私はどんな顔?」「今、どんな顔、してるかな?」と、日に何回も鏡を覗き込んだりいたします。するとですねぇ、思いも寄らぬ自分の顔に遭遇したりするのでございます。

「思いも寄らぬ」ということは、まったく自覚が無いということ。自分的には全く普段通りなのに、鏡の中では、目がつり上がったワタクシがいたり、口角が下がったワタクシがいたりいたします。気づいていないけれど、何かしらの体や心の変化が、顔に微妙に現れているのかもしれません。

顔というもの、何も考えず、どこにも力が入っていない状態の顔は、非常に重要でございます。これを仮に、「顔のデフォルト状態」と申しましょうか。無意識に出してしまう表情ですので、このデフォルト状態が、その人の「見かけ上のキャラクター」を決めてしまうのでございます。

見かけ上というのが、くせもの。例えば、デフォルト状態がちょっと目がつり上がった顔ですと、本人は全然怒っていないのに、回りの人は「え? あの人、起こってる?」という印象を回りに与えてしまうのでございます。

逆に、何も可笑しいことを考えていないのに、デフォルトで笑みを湛(たた)えている人とか、あるいは、デフォルトで困っている人、デフォルトで間が抜けている人とか...デフォルト状態とその人のキャラクターと一致している場合もあれば、無意識のうちに違うキャラクターを回りに発散している場合もございます。

ワタクシは若い頃、デフォルトが「ポカ~ン」だったみたいでございます。授業中に何度も「大丈夫、理解してる?」と聞かれたり、人から何かを頼まれた後に「もう一回言おうか?」と聞かれたりが多かった。無意識のうちに、ポカ~ンとした顔になっていたのでございましょう。

今だからこそ、言える! 当時のワタクシを分析してみましょう。ワタクシは何かしらの新しい言葉が入ってきたときに、「自分劇場」の白昼夢に突入していたのでございます。新しい知識を反芻していたのでございましょう。何かを頼まれたときは、それを忘れないようにするためのキーワードを、頭の中で練っていたりしていたのでしょう。

ちょいと話がズレましたね。元に戻しましょう。顔のデフォルト状態というのは、無意識の内に、得をしたり、損をしたりする。無意識なので、本人にはその理由が分からない。ですので、非常にやっかいなのでございます。

そして、冒頭でも申しましたように、これが、毎日コロコロと変わる。微妙に変わる。でも、注意深く見ていないと、多分、見落とす。それくらい微妙な差。この微妙な変化を鏡の中から読み取って、自分へフィードバックしたりもいたします。

どうでしょう? こんな事を考えると、鏡を覗き込むのも楽しくなってきませんか? そして、日々の軽いトラブルなどでも、ちょいと鏡を覗き込んで「今、どんな顔してる」と自分に問いかけるのも、よろしいのでございます。

そうそう、昔いたボーイさんが、電話で話をするときに、必ず鏡に向かって話しておりました。当時は「変なことするなぁ」としか思いませんでしたが、あれは、電話でも笑顔を絶やさず応対する訓練のようなものだと、後から知ったのでございます。ホストのバイトをしながら、昼間はうちでボーイをしていた○○君、さすがなのでございます。

ということで、昨日に続いての顔のお話でした。鏡は、楽しいよ! では、では。


«前の日記(2017-06-29) 最新 次の日記(2017-07-01)» 編集