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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-06-29 【「こだわり」を捨てると、全体像が見えてくる】

今日はね、「顔」のお話。実はですねぇ、この業界、「自分の顔が嫌い」と言う人が時々いらっしゃる。でも、人気商売で自分の顔が好きになれない人ってのは、いろいろと苦労するのでございます。で、今回は、そんな自分の顔が好きになれない人向けの、自分の顔とつき合う方法のお話なのでございます。

まずですね、自分の顔が嫌いな人というのは、鏡が嫌いなのでございます。あまり鏡を見ようとしない。ですから、どうしても自分の顔に無頓着になる。そして、化粧が崩れた顔でも気づかずに接客に入ったりして、お仕事的にドンドン損をする。その路線にはまってしまうのでございます。

さらに、自分の顔を見るのが嫌いな人は、他人の顔の直視も少ない。自分の顔を見られたくないからでございます。これもまた、損をする。「♪目、と、目、で、通じ合う~、そぉゆう仲になりたいの~」なんて歌詞も有るように、接客業では目は口ほどにものを言う強い武器なのでございます。

さて、一口に「自分の顔が嫌い」と言うのは、あまりにも大ざっぱ過ぎるのでございます。顔の中には、目や口や眉毛、さまざまなパーツがございます。自分の顔が嫌いという人は、そのパーツの中の”何が嫌い”なのかを、細かく自己分析する必要があるのでございます。

すると、必ず、自分の顔の「何が」嫌いなのかが見えてくる。でも、その嫌いな部分”以外”は、特に嫌っているわけではないのですよね。これが見えてきたら、もう道のりは半分進んだようなもの。ここから後の対処法は、ふた通り。それぞれを、ひとつずつご説明いたしましょう。

まず、ひとつの対処法として、嫌いな部分をカモフラージュしてしまう方法。嫌いなのが「目」だったりすると、これは実に有効。目なんて、メイク次第でどうにでも変えられるからでございます。顔の輪郭だったりした場合は、ヘアスタイルでカモフラージュしたりとか。とにかく、その嫌いな部分が見えなくなればいいのでございます。

もうひとつの方法は、これの逆。その嫌いな部分とは別なパーツを、出来るだけ飾り立てて目立たせるという方法でございます。他の部分に注目させることで、自分の嫌いな部分を目立たなくさせるのでございます。

この「注目させる別なパーツ」とは、顔の中のパーツとは限りませんよ。衣装やアクセサリーかもしれません。とにかく、他の部分を豪華にしてそちらに注意を引けばいいのでございます。ワンポイントで身につけるブランド品も、有効な道具。他の部分の豪華さに引っ張られ、顔もよく見えるのでございます。

どうですか? 考え方は「トータル」つまり全体像で考えるということ。自分の顔の「何が」嫌いなのかをハッキリ分析し、そして、足したり引いたりしながら、全体像として綺麗にまとめていけばいいのでございます。細部で気になる部分が有ったとしても、全体像として綺麗ならば、そんな細部なんて誰も気にしないのでございます。

さ~てと、この「顔」のお話、実は、人づきあいでも同じ事が言えるのでございます。世の中に完璧な人なんて、おりません。みんな、好きな部分、嫌いな部分を合わせ持っているのでございます。あるいは、他人を見て、その人の好きな部分と嫌いな部分が見えてくる場合もございます。

この好きな部分・嫌いな部分にも、先ほどの対処方、使えるのでございますよ。自分の嫌いな部分を封印するか、好きな部分を磨き上げるか。でも、これをやるには、十分な自己分析が出来てないと無理ですよね。最初の方でお話したように、大ざっぱに「自分が嫌い」と思っていては、この対処方は使えないのでございます。

他人への人づきあいにも、同様に使えるのでございます。やはり、他人を十分に分析し、自分なりにその人の好きな部分と嫌いな部分を分析する。そして、あとは、全体像としてその人を見る(これ、重要)。きちんと分析さえ出来ていれば、自分とその人との相性の悪い部分は明白でございます。それを踏まえた上で、好きな部分で接点を持てばいいのでございます。

以上のお話、何度も出てきたのは「分析」という言葉。そう、自分を分析する、他人を分析する、まずはここから始まるのでございます。闇雲に「自分が嫌い」「あの人が嫌い」という大ざっぱな考え方に未来はございません。自分を見つめる、他人を観察する、ここから未来は始まるのでございます。

口の卑しい薫さん、このお話を食べ物にも応用出来ないかなぁと考えたのでございますが、どうも、嫌いな食べ物の中に好きな部分というのが見つけられない。まだまだ、ワタクシは修行が足りないようでございますね。みなさま方、精進してくださいませ。では、では。


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