店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
今日はね、「顔」のお話。実はですねぇ、この業界、「自分の顔が嫌い」と言う人が時々いらっしゃる。でも、人気商売で自分の顔が好きになれない人ってのは、いろいろと苦労するのでございます。で、今回は、そんな自分の顔が好きになれない人向けの、自分の顔とつき合う方法のお話なのでございます。
まずですね、自分の顔が嫌いな人というのは、鏡が嫌いなのでございます。あまり鏡を見ようとしない。ですから、どうしても自分の顔に無頓着になる。そして、化粧が崩れた顔でも気づかずに接客に入ったりして、お仕事的にドンドン損をする。その路線にはまってしまうのでございます。
さらに、自分の顔を見るのが嫌いな人は、他人の顔の直視も少ない。自分の顔を見られたくないからでございます。これもまた、損をする。「♪目、と、目、で、通じ合う~、そぉゆう仲になりたいの~」なんて歌詞も有るように、接客業では目は口ほどにものを言う強い武器なのでございます。
さて、一口に「自分の顔が嫌い」と言うのは、あまりにも大ざっぱ過ぎるのでございます。顔の中には、目や口や眉毛、さまざまなパーツがございます。自分の顔が嫌いという人は、そのパーツの中の”何が嫌い”なのかを、細かく自己分析する必要があるのでございます。
すると、必ず、自分の顔の「何が」嫌いなのかが見えてくる。でも、その嫌いな部分”以外”は、特に嫌っているわけではないのですよね。これが見えてきたら、もう道のりは半分進んだようなもの。ここから後の対処法は、ふた通り。それぞれを、ひとつずつご説明いたしましょう。
まず、ひとつの対処法として、嫌いな部分をカモフラージュしてしまう方法。嫌いなのが「目」だったりすると、これは実に有効。目なんて、メイク次第でどうにでも変えられるからでございます。顔の輪郭だったりした場合は、ヘアスタイルでカモフラージュしたりとか。とにかく、その嫌いな部分が見えなくなればいいのでございます。
この「注目させる別なパーツ」とは、顔の中のパーツとは限りませんよ。衣装やアクセサリーかもしれません。とにかく、他の部分を豪華にしてそちらに注意を引けばいいのでございます。ワンポイントで身につけるブランド品も、有効な道具。他の部分の豪華さに引っ張られ、顔もよく見えるのでございます。
どうですか? 考え方は「トータル」つまり全体像で考えるということ。自分の顔の「何が」嫌いなのかをハッキリ分析し、そして、足したり引いたりしながら、全体像として綺麗にまとめていけばいいのでございます。細部で気になる部分が有ったとしても、全体像として綺麗ならば、そんな細部なんて誰も気にしないのでございます。
さ~てと、この「顔」のお話、実は、人づきあいでも同じ事が言えるのでございます。世の中に完璧な人なんて、おりません。みんな、好きな部分、嫌いな部分を合わせ持っているのでございます。あるいは、他人を見て、その人の好きな部分と嫌いな部分が見えてくる場合もございます。
この好きな部分・嫌いな部分にも、先ほどの対処方、使えるのでございますよ。自分の嫌いな部分を封印するか、好きな部分を磨き上げるか。でも、これをやるには、十分な自己分析が出来てないと無理ですよね。最初の方でお話したように、大ざっぱに「自分が嫌い」と思っていては、この対処方は使えないのでございます。
他人への人づきあいにも、同様に使えるのでございます。やはり、他人を十分に分析し、自分なりにその人の好きな部分と嫌いな部分を分析する。そして、あとは、全体像としてその人を見る(これ、重要)。きちんと分析さえ出来ていれば、自分とその人との相性の悪い部分は明白でございます。それを踏まえた上で、好きな部分で接点を持てばいいのでございます。